おはようございます!!
DIPTERAです!!
2023/11/25発売の遊戯王OCGのパック「ターミナル・ワールド(TERMINAL WORLD)」に収録される最後の1テーマが判明しました。
出典:【公式】遊戯王OCG
パッケージに写った『霊獣使い レラ』似のモンスターの存在から予想されてはいましたが、やはり「霊獣」でしたね。
DUEL TERMINALの世界のテーマは、仮に同一人物と思われるモンスターでもころころと所属が他テーマに変わるので、「霊獣」と判明して一安心です……。
当記事では、今回判明した4種の新規「霊獣」カードを考察してみたいと思います。
ご存知の方も多いとは思いますが、先に「霊獣」テーマについてもサクッと解説。
それでは、以下より記事本文です。
「霊獣」とは?
出典:【公式】遊戯王OCG
2014/10/11に発売された「ブースターSP-トライブ・フォース-」で初登場したテーマ。
設定
アイヌ語を多用した固有名詞やイラストから非常にトライバルな印象を受けるテーマであり、設定上は「ガスタ」の末裔に当たります。
出典:遊戯王ニューロン
この点は、『霊獣使いの長老』が『ガスタの希望 カムイ』の年老いた姿と思われ、『ガスタの神裔 ピリカ』は『英霊獣使い-セフィラムピリカ』、『ガスタの巫女 ウィンダ』は『精霊獣使い ウィンダ』と、双方のテーマに同一人物が存在する事からも伺えますね。
出典:【公式】遊戯王OCG
どうでもいいですが、この『ガスタの神裔 ピリカ』は「蟲惑魔」や『アロマリリス-ロザリーナ』と並ぶ、OCG屈指の美少女だと思う……。
出典:【公式】遊戯王OCG
この様に、初期から『霊獣使い レラ』や『霊獣使い ウェン』と言う美少女が存在し、「霊獣」関連カードのイラストで共演の多い『ガスタの神裔 ピリカ』や、後発の『精霊獣使い ウィンダ』など、イラスト面での人気も非常に高いテーマですね。
出典:【公式】遊戯王OCG
また、上述の「ガスタ」の末裔という設定や「ターミナル・ワールド」に選出された事からも分かる通り、設定上はDUEL TERMINALの世界のテーマです。
出典:【公式】遊戯王OCG
『神の摂理』のイラスト以降、『霊獣使い レラ』と『精霊獣 ペトルフィン』のみ安否が不明でしたが、今弾にて『霊獣使い レラ』の派生モンスターが登場。
彼女に関しては無事が確認されましたね。本当に良かった……。
性能面での特徴
最初期の「霊獣」モンスターは、サイキック族に属する「霊獣使い」、種族の分散した「精霊獣」、乗っただけ融合モンスターの「聖霊獣騎」の3つに分かれており、基本的に風属性で統一されています。
出典:遊戯王ニューロン
ただし、後発の「霊獣」モンスターには例外も多く、光属性かつ「聖霊獣騎」を素材に指定する『聖霊獣騎 ガイアペライオ』、リンクモンスターの『聖霊獣騎 キムンファルコス』、「霊獣使い」と「精霊獣」の双方に属する「精霊獣使い」の『精霊獣使い ウィンダ』などが登場していますね。
この点は、今回公開された新規モンスター達も例外では無く、ステータス面での特徴は失われつつあります。
しかし、このテーマの大きな特徴は他にも存在し、それは除外融合、及びフリーチェーンの融合解除。
出典:遊戯王ニューロン
「聖霊獣騎」 融合モンスターは「霊獣使い」と「精霊獣」を除外する事で『融合』を使わずに融合召喚が行えます。
また、自身をEXデッキに戻す事で「霊獣使い」1体と「精霊獣」1体を帰還(除外状態から特殊召喚)でき、再度融合召喚に繋げる事が可能。
この特殊な融合召喚と分離効果のサイクルで「聖霊獣騎」、「精霊獣」の効果を同一ターンに使い回すのが「霊獣」の基本的な戦術となります。
出典:遊戯王ニューロン
ただ、素材側の「霊獣使い」と「精霊獣」に同名ターン1の特殊召喚制限がありますね。
なので、同一ターンでの「精霊獣」の効果の使用回数は、基本的に召喚時と特殊召喚時の2回のみとなります。
まあ、制限無しだと無限ループを容易に行なえちゃいますし、この特殊召喚制限は妥当でしょう。
言わずもがなですが、上記の特性から最も通常モンスターを出してはいけないテーマでもありますね。
新規カード
メインデッキの効果モンスター、融合モンスター、リンクモンスター、永続魔法が各1種ずつ判明しています。
精霊獣使い レラ
出典:【公式】遊戯王OCG
テキスト
☆1/光属性/サイキック族/効果モンスター/攻100/守2000
自分は「精霊獣使い レラ」を1ターンに1度しか特殊召喚できず、その①②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードを手札から捨てて発動できる。手札の「霊獣」モンスター1体の召喚を行う。
②:自分フィールドの「霊獣」カードが戦闘・効果で破壊される場合、代わりにフィールド・墓地のこのカードを除外できる。
③:このカードが除外された場合に発動できる。デッキから「精霊獣使い レラ」以外の「霊獣」モンスター1体を特殊召喚する。
性能
出典:【公式】遊戯王OCG
「精霊獣使い」として新生した『霊獣使い レラ』。
『霊獣使い レラ』と異なり、「霊獣使い」のみでなく「精霊獣」としても扱えますね。
出典:【公式】遊戯王OCG
既存の「精霊獣使い」は『精霊獣使い ウィンダ』のみであり、双方に属するモンスターは事故の軽減に大いに役立ちます。
また、「聖霊獣騎」で同名カード2枚を1度に特殊召喚出来る点も、「精霊獣使い」の大きなメリット。
間接的に「聖霊獣騎」の効果の使用回数を増やせますね。
出典:遊戯王ニューロン
また、ステータス面での特徴としては、低レベルのサイキック族なの『緊急テレポート』のリクルートに対応。
「霊獣使い」には対応モンスターが多く存在しますが、「精霊獣」としては初の対応モンスターであり、こちらも事故の軽減に大いに貢献しそうです。
優秀なステータスを持つモンスターと言えるでしょう。
①の効果は、手札の自身をコストに「霊獣」の召喚を行うと言うもの。
上述の通り、各種「霊獣使い」と「精霊獣」は1ターンに1度しか特殊召喚出来ず、通常の運用では多くても同一ターンに2回までしか同名カードの効果を使用出来ません。
しかし、追加された召喚権で展開した場合は上記の制限に引っ掛からず、効果の使用回数を水増し出来ますね。
出典:遊戯王ニューロン
既存にも召喚権を追加出来るカードが「霊獣」デッキには複数存在しますが、いずれも1度場に展開する必要があり、追加された召喚権を行使する前からある程度の展開力を求められます。
そのため、手札から事前準備無しで召喚権を追加可能なこのカードの存在は、「霊獣」デッキの回転の速度を大幅に高めてくれるでしょう。
②は、場の「霊獣」カードが破壊される代わりに、自身を場か墓地から除外出来る身代わり効果。
出典:遊戯王ニューロン
各種「聖霊獣騎」が持つフリーチェーンの融合解除や強固な耐性を持つ『聖霊獣騎 ペトルフィン』、万能パーミッション効果持ちの『聖霊獣騎 ガイアペライオ』の存在から、「霊獣」は場持ちが悪い訳では有りません。
それでも、相手の除去に対する保険をかけられるのは悪くありませんね。
場からも除外出来ますが、アドバンテージ面を考慮すると墓地から除外したいところ。
①のコストで自然と墓地に送られるので、墓地に置いておくのは容易でしょう。
他には、自分のターンの最後に『聖霊獣騎 カンナホーク』の効果で墓地に戻しておくと良さ気です。
また、この効果の嬉しいポイントとして、「霊獣」カードなら種類を問わず身代わりに出来ます。
上述した通り、今弾には「霊獣」永続魔法も追加されており、こちらも守れるのはありがたいです。
③は、自身の除外をトリガーとした「霊獣」モンスターのリクルート効果。
「聖霊獣騎」の素材として除外することで、簡単にトリガーを引けますね。
効果も任意の「霊獣」モンスター1体をリクルートと、非常に強力なもの。
出典:遊戯王ニューロン
リクルート対象としては、やはり「霊獣」デッキのエンジンである『精霊獣 カンナホーク』が最有力候補でしょう。
また、『精霊獣 カンナホーク』で『精霊獣使い レラ』をデッキから直接除外して「霊獣使い」をリクルートすれば、2体素材の各種「聖霊獣騎」を容易に展開できる等、シナジーが強いです。
『精霊獣 カンナホーク』が1枚初動になったのは、かなり大きな事故軽減要素ですね。
やや受動的ですが、②の身代わり効果でもリクルート効果を発動可能。
公開領域からの除外なので相手には筒抜けですが、破壊出来ない上に展開されるとなると、相手からしたら厄介極まりないでしょう。
かなり強力なアドバンテージ源かつ大幅な展開力増強に繋がる効果ですが、特殊召喚なのでリクルートした「霊獣」モンスター、及びその同名モンスターは同一ターン中に特殊召喚出来なくなる点は注意。
聖霊獣騎 ノチウドラゴ
出典:【公式】遊戯王OCG
テキスト
☆7/光属性/幻竜族/融合/効果モンスター/攻2400/守1900
「霊獣使い」モンスター+「精霊獣」モンスター
自分のフィールド・墓地の上記のカードを除外した場合のみ特殊召喚できる。自分は「聖霊獣騎 ノチウドラゴ」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。
①:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分フィールドの他の「霊獣」モンスターを相手は効果の対象にできない。
②:自分・相手ターンに、このカードをEXデッキに戻し、自分の除外状態の「霊獣」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターは直接攻撃できない。
イラスト
出典:遊戯王ニューロン
『精霊獣使い レラ』が『魔竜星-トウテツ』とよく似た竜を従えています。
出典:遊戯王ニューロン
「聖霊獣騎」初の幻竜族である事からも、「竜星」と関係が有りそうですね。
素材指定
既存の「聖霊獣騎」と同じく「霊獣使い」と「精霊獣」を素材として除外しますが、なんと墓地のモンスターまで素材として除外可能。
墓地アドバンテージのみで融合モンスターを特殊召喚出来るのは、非常に強力です。
「霊獣」リンクモンスターのリンク素材や、自身の①の効果のコストで捨てられた『精霊獣使い レラ』が素材として適任でしょう。
『聖霊獣騎 カンナホーク』で戻した「霊獣」モンスターを素材にするのも良いですね。
失った除外アドバンテージを即座に回復しつつ、更なる展開に繋がります。
注意点としては、「聖霊獣騎」として唯一、同名ターン1の特殊召喚制限が存在しますね。
まあ、無ければ墓地アドバンテージだけで同一ターンに3体展開出来るようになってしまうので、当然の措置でしょう。
性能
上述した通り、初の幻竜族「聖霊獣騎」。
出典:遊戯王ニューロン
メインデッキに該当種族が存在しないので、『精霊獣 ラムペンタ』で除外することは出来ません。
しかし、相性が悪いかと言われるとそうでもなく、『精霊獣 ラムペンタ』の効果で「霊獣使い」を墓地に送れば即座にこのモンスターを特殊召喚可能であり、初動要員としてかなりのシナジーを誇っています。
この時、墓地に送る「霊獣使い」を『精霊獣使い レラ』にすることで、素材にした際にリクルート効果まで発動出来ますね。
このカードの登場で、「霊獣」デッキの速度が大幅に向上したと言えるでしょう。
有する効果ですが、①は自身以外の「霊獣」モンスターに対象耐性を付与すると言うもの。
『聖霊獣騎 ペトルフィン』の破壊耐性や『精霊獣使い レラ』の身代わり効果と組み合わせれば、強固な盤面を構築出来ますね。
自身には適用されませんが、後述する②の効果で対象を取る効果を回避し易く、最低限のデコイとしては機能するでしょう。
元より「聖霊獣騎」はフリーチェーンの分離効果で対象を取る効果に強いですが、先にこのモンスターを処理しないといけなくなるので、追加で手数を要求されるのは相手からしたら厄介。
また、上述の通りこのモンスターは展開が非常に容易です。
アタッカーを並べるついでに対象耐性を付与出来ると考えれば、かなり優秀ですね。
②の効果は、自身をEXデッキに戻す事で、「霊獣」モンスターを帰還出来るというもの。
各種「聖霊獣騎」の分離効果と類似していますが、このモンスターは1体のみしか特殊召喚出来ません。
その代わり、帰還するモンスターの表示形式を問わず、「聖霊獣騎」も帰還可能。
召喚制限から「聖霊獣騎」融合モンスターは帰還出来ないものの、「聖霊獣騎」リンクモンスターを特殊召喚出来るのは非常に強力です。
また、直接攻撃こそ出来ませんが帰還したモンスターで追撃も行えます。
相手ターン中に後述する『聖霊獣騎 レイラウタリ』を特殊召喚し、制圧しても良いでしょう。
単純に展開の中継地点としても優秀。
『精霊獣 ラムペンタ』召喚から『精霊獣使い レラ』を絡める事でこのモンスターと「霊獣使い」を並べられるのは先に述べましたが、この帰還効果で『精霊獣使い レラ』を帰還する事で2体素材の各種「聖霊獣騎」に繋げられます。
上述した『精霊獣 カンナホーク』 & 『精霊獣使い レラ』の組み合わせと同じく、『精霊獣 ラムペンタ』も1体で初動要員として機能するようになりましたね。
総じて、「霊獣」デッキの展開力・場持ちの双方を大きく向上させた、優秀な融合モンスターです。
聖霊獣騎 レイラウタリ
出典:【公式】遊戯王OCG
テキスト
リンク4/風属性/サイキック族/リンク/効果モンスター/攻2600/↑/↙/↓/↘
効果モンスター3体以上
このカード名の②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、お互いにカードの効果を発動するためにカードをリリースできない。
②:自分の除外状態の「霊獣」カード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札・EXデッキに戻す。その後、手札の「霊獣」モンスター1体の召喚を行う事ができる。
③:相手ターンに、自分フィールドの「霊獣」カード1枚と相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを除外する。
イラスト
『精霊獣使い レラ』、『影霊獣使い-セフィラウェンディ』、『ガスタの神裔 ピリカ』が『聖霊獣騎 ノチウドラゴ』に写っていた竜に騎乗しています。
その竜ですが、成長してますます『魔竜星-トウテツ』っぽくなっていますね。
出典:遊戯王ニューロン
『霊獣の騎襲』のイラストでは『魔竜星-トウテツ』と『闇竜星-ジョクト』が融合した存在とされる『邪竜星-ガイザー』が『聖霊獣騎 アペライオ』と交戦していましたが、何か関係が有るのでしょうか?
出典:遊戯王ニューロン
後述する除去効果が『邪竜星-ガイザー』の除去効果と類似している点、攻撃力が共通している点も、両者の関連性を匂わせます。
素材指定
効果モンスター3体以上を素材として要求するリンク4モンスター。
出典:遊戯王ニューロン
素材は非常に重いですが、「霊獣」お得意の不正カード『霊獣の相絆』で無視可能。
『聖霊獣騎 ガイアペライオ』と異なり『霊獣の相絆』で特殊召喚するデメリットが召喚制限に引っ掛かる程度であり、帰還や蘇生を諦め、中継地点や盤面に残す前提の運用なら気にならないでしょう。
そもそもですが、新規カードを含めた「霊獣」デッキであれば、正規のリンク召喚も容易な部類です。
『聖霊獣騎 キムンファルコス』と同じく、リンク召喚後は蘇生・帰還に制限がないというのも嬉しい点ですね。
性能
種族はサイキック族。
『聖霊獣騎 ガイアペライオ』や『聖霊獣騎 キムンファルコス』と同じく、『精霊獣 ラムペンタ』で「霊獣使い」を墓地に送れますね。
また、「霊獣」モンスターとしては攻撃力が2600と高め。
出典:遊戯王ニューロン
リンク4として高いとまでは言えないものの、「霊獣」デッキでは『聖霊獣騎 ガイアペライオ』に次ぐアタッカーとして『聖霊獣騎 アペライオ』と双璧を成すでしょう。
このモンスターの有する効果ですが、3つ存在します。
①は、リリースして発動する効果を封じるというもの。
「霊獣」のストーリーから、恐らくは「インフェルノイド」のメタ。
出典:遊戯王ニューロン
多くの「インフェルノイド」モンスターが持つ除外効果を封殺出来ます。
出典:遊戯王ニューロン
他には、リリースを多用する「マジェスペクター」や「ウィッチクラフト」にとって天敵となる効果ですね。
出典:遊戯王ニューロン
『ローンファイア・ブロッサム』や『椿姫ティタニアル』等を有する植物族デッキにも刺さりそうです。
また、カードの種類も問わないので、魔法・罠カードの効果でもリリースを伴えば封じられますね。
出典:遊戯王ニューロン
古参デュエリストだと『ゴッドバードアタック』や『フィッシャーチャージ』、「ウイルス」、「霊術」がすぐに思い浮かびそうです。
出典:遊戯王ラッシュデュエル – 公式サイト
『ゴッドバードアタック』と『フィッシャーチャージ』に関しては最近ラッシュにも登場したので、記憶には新しいでしょうか?
関連記事↓
出典:遊戯王ニューロン
ただし、儀式召喚や「六花」等が有する、効果処理のリリースには無力なので注意。
出典:遊戯王ニューロン
まあ、後者の「六花」デッキにはコストによるリリースも多いので、機能不全には陥らせられるでしょう。
出典:遊戯王ニューロン
また、チェーンに乗らないアドバンス召喚や特殊召喚のリリースも問題なく行えるので、『ラーの翼神竜-球体形』や「壊獣」には普通に処理されます。
制圧範囲が広いとは言えず、上記の様に穴も多いものの、刺さる相手にはとことん刺さりそうですね。
②の効果は、除外された「霊獣」カードを手札かEXデッキに加え、手札から「霊獣」モンスターを召喚するというもの。
除外された「霊獣」カードの回収は、単純にアドバンテージを稼げ強力。「霊獣」デッキは高速で除外ゾーンを肥やすので、ほとんど万能サーチに近い運用が可能そうです。
出典:遊戯王ニューロン
また、回収対象はモンスターに限られず、これまで再利用の難しかった「霊獣」魔法・罠カードを手札に戻して使い回せますね。
そして、サルベージ効果を使用後は追加召喚も可能。
「霊獣」デッキでの召喚権追加が如何に有用かは、もう語る必要が無いですよね。
サルベージ効果で『霊獣使い レラ』や『霊獣使い ウェン』を手札に加えた場合は、そのまま彼女達を召喚し、その効果で連鎖的に展開出来ます。
また、EXデッキに戻しても追加召喚を行える親切設計。
アドバンテージは稼げないものの、状況次第では『精霊獣 ラムペンタ』等で除外した「聖霊獣騎」をEXデッキに戻すのも、有効な選択肢になるでしょう。
③の効果は、フリーチェーンで自分の場の「霊獣」カード1枚と相手の場のカードを1枚除外するというもの。
自身も1枚カードを消費し、対象こそ取るものの、フリーチェーンで破壊を介さない除去は非常に強力。
出典:遊戯王ニューロン
既存の「霊獣」デッキだと破壊を介さない除去は『精霊獣 ペトルフィン』程度であり、起動効果なので妨害・制圧には使えませんでした。
また、相手の妨害も受け易かったですね。
反面、この効果はフリーチェーンの除外と、対象こそ取るものの除去としては一級品。
同名ターン1で連打は出来ませんが、相手に与えるプレッシャーは相当なものでしょう。
自身のカードも除外しなければなりませんが、「霊獣」デッキなら除外したカードも今後の展開の布石として使えるので、致命的な損失にはなりにくいと思われます。
可能なら「聖霊獣騎」の融合解除で『精霊獣使い レラ』を帰還して除外する等、何かしら損失を軽減する手段を用意しておくと良いですね。
『霊獣の連契』程の破壊力こそ有りませんが、強力な除去手段を貰えました。
ちなみにこの効果、自身を対象にする事も出来ます。
なので、相手から除去を受けそうな場合は、相手のカードを道連れに自身を除外するのも悪くない選択肢。
正規のリンク召喚を行っているなら帰還も可能ですし、大きな損失とはなりにくいです。
寧ろ、自身をコストにフリーチェーンの除外を行える、汎用リンク4としての運用も考えられそうですね。
素材が少々重いですが、効果のコストでリリースを行わないタイプのデッキに採用してみるのも一興でしょう。
総じて、「霊獣」デッキの展開力、リカバリー力、制圧力を高めてくれる大型リンクモンスター。
新たな「霊獣」デッキの切札となりそうです。
余談
発売後の裁定待ちですが、③の効果による除外を「聖霊獣騎」の分離効果で回避出来る可能性がありますね。
出典:遊戯王ニューロン
類似効果ですと、除外では無く破壊ですが『セフィラの星戦』は対象カードの1枚が効果解決時に不在でも残りのカードを破壊出来る裁定となっています。
出典:遊戯王ニューロン
ただ、『毒蛇の供物』は効果解決時に対象カードが1枚でも不在だと不発になり1枚も破壊されないという裁定が出ており、現状では断言出来ませんね。
状況にもよりますが、もし自身の「霊獣」カードの除外を回避しても相手のカードを除外出来る裁定が出た場合、実質フリーチェーンで一方的にカードを1枚除外出来るという、極めて凶悪な除去手段となり得ます。
同一チェーン上で発動している「霊獣」魔法・罠カードを対象にしても同様に損失は回避出来ますが、状況的には分離効果を持つ「聖霊獣騎」を場に構えている場面の方が多いでしょうし、気になる裁定ですね。
※一方的に除外出来る裁定が出ていました。(2023/11/28追記)
関連記事↓
霊獣の継聖
出典:【公式】遊戯王OCG
テキスト
永続魔法
このカード名の②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:相手フィールドのモンスターの攻撃力は、自分フィールドの「霊獣」モンスターの種族の種類×200ダウンする。
②:手札の「霊獣」モンスター1体を相手に見せて発動できる。そのモンスターとは種族が異なる「霊獣」モンスター1体をデッキから手札に加える。その後、自分の手札を1枚選んで捨てる。
③:自分フィールドにモンスターが2体以上同時に特殊召喚された場合、フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの表示形式を変更する。
イラスト
出典:遊戯王ニューロン
瀕死の『霊獣使い レラ』が『精霊獣 アペライオ』の霊魂らしきものを受け入れようとしています。
『精霊獣 アペライオ』は『神の摂理』のタイミングで味方を庇って戦死した模様。
悲しいです……。
出典:遊戯王ニューロン
他には、上部から鳥の形をとった謎の存在が降りてきており、『影霊獣使い-セフィラウェンディ』が見上げている点からも非常に意味深ですね。
出典:遊戯王ニューロン
最初、「竜星」との関連性の疑惑から鳥らしき存在が『幻竜星-チョウホウ』なのかと思いましたが、イラストを見るに別の存在っぽいです。
詳細が気になりますね。
また、『ガスタの神裔 ピリカ』は背中を向けていて表情が読み取れませんが、『霊獣使い レラ』と『精霊獣 アペライオ』を見守っているのでしょうか?
時系列では、この後に『霊獣使い レラ』が『精霊獣使い レラ』になったと思われます。
余談
『聖霊獣騎 アペライオ』の攻撃時、自身の永続効果で『精霊獣 アペライオ』の打点強化を受けられないと、この2体って地味に相性悪かったんですよね。
イラストとカード名から、『聖霊獣騎 アペライオ』は『霊獣使い レラ』が『精霊獣 アペライオ』に騎乗したモンスター。
意外と2人(1人と1匹?)のコンビネーションは悪かった疑惑が……。
性能
「霊獣」初の永続魔法。
①の効果は、全ての相手モンスターの攻撃力を、自身の場の「霊獣」モンスターの種族数に応じて弱体化させるというもの。
「霊獣」モンスター、特に「聖霊獣騎」と「精霊獣」は種族がほぼ分散しており、自身の場に複数の種族が混在する状況は少なくありません。
倍率は1種族200と高くありませんが、3種類でも600ダウンと戦闘補助としてはそこそこの数値。
この弱体化効果は重複するので、複数枚場に存在すれば相手モンスターの攻撃力をかなり削ぎ落とせますね。
②は、手札の「霊獣」モンスター1体と種族の異なる「霊獣」モンスター1体をサーチし、手札を1枚捨てるという効果。
初動となる『精霊獣 カンナホーク』や『精霊獣 ラムペンタ』はメインデッキの他の「霊獣」モンスターと種族が重複せず、この効果でサーチが容易に行えます。
なので、このカードも実質的に初動の1枚となり得ますね。
その代わりに手札を1枚捨てる必要が有りますが、墓地の「霊獣使い」と「精霊獣」は『聖霊獣騎 ノチウドラゴ』の素材として利用可能であり、無駄にはなりにくいです。
墓地効果を持つ「霊獣」カードが『精霊獣使い レラ』しかおらず、コンボには組み込み難いですが、サーチや『聖霊獣騎 ノチウドラゴ』の素材確保だけでも充分過ぎるくらい有用でしょう。
③の効果は、自分の場に2体以上のモンスターが同時に特殊召喚された場合、相手モンスター1体の表示形式を変更出来るというもの。
「霊獣」デッキの場合、発動条件は主に「聖霊獣騎」の分離効果で満たす事になります。
出典:遊戯王ニューロン
一応、ペンデュラム召喚でも条件を満たせますが、「霊獣」デッキではペンデュラム召喚の頻度が高くなく、相手ターンに使用出来ないので相性はそこそこ止まり。
「聖霊獣騎」の分離効果で相手ターンにトリガーを満たした場合、相手の攻撃モンスターを守備表示に変更する事で攻勢を緩められます。
帰還した「霊獣使い」や「精霊獣」を中心に、自身の場のモンスターが生き残り易くなるのはありがたいですね。
無論、自身のターンで相手の守備表示モンスターを攻撃表示に変更し、戦闘ダメージを通し易くするのも良いでしょう。
総じて、初動や戦闘補助として機能しつつ相手の攻め手を制限出来る、攻防一体の永続魔法。
複数枚並べても①の永続効果が重複するので無駄にはなりませんが、魔法・罠ゾーンを圧迫する様でしたら『聖霊獣騎 レイラウタリ』の③で除外してしまっても良いでしょう。
イラスト違い予想
出典:【公式】遊戯王OCG
「氷結界」が『氷結界の紋章』、「インフェルノイド」が『煉獄の虚夢』、「ジェネクス」が『A・ジェネクス・バードマン』。
どれも各テーマデッキで3積み推奨レベルのキーカードですし、「霊獣」のイラスト違い枠も3積みが基本のカードになると予想しています。
出典:【公式】遊戯王OCG
「ターミナル・ワールド」発売後に3積み必須かと言われたら微妙では有りますが、集合イラストの『霊獣の連契』が濃厚ですかね?
他には『霊獣の相絆』や『霊獣の誓還』の可能性も高そうです。
『精霊獣使い レラ』や他の「霊獣使い」が写った『霊獣の相絆』、「霊獣」モンスターが総出演の『霊獣の誓還』とかエモそうですし。
残りの『霊獣の騎襲』と『神の摂理』も可能性0とは言いませんが、暗いイラストにしかならなさそうですね……。
後者に至っては「霊獣」カードですら無いですし。
出典:【公式】遊戯王OCG
後、「氷結界」の話題になりますが『氷結界の紋章』のイラスト違い、『氷結界の照魔師』(『リチュア・ノエリア』)と『氷結界の浄玻璃』(『リチュア・ナタリア』)のあどけないと言いますか、希望に満ち溢れた表情が胸に刺さりますね……。
出典:遊戯王ニューロン
彼女達の後の運命を知っていると、余計に……。
総評
『精霊獣使い レラ』の効果盛り過ぎでは!?
召喚権追加、破壊耐性付与、展開力強化と、「霊獣」に欲しかった効果がこれでもかと詰め込まれてる……。
もちろんですが、『聖霊獣騎 ノチウドラゴ』の墓地融合と万能帰還と対象耐性、『聖霊獣騎 レイラウタリ』の除去とリカバリーと召喚権追加、『霊獣の継聖』のサーチと戦闘補助も凄い……。
今弾の「霊獣」、本当に満遍なく強化されました……。
出典:遊戯王ニューロン
ギミックが違い過ぎて比較対象として相応しくないかも知れませんが、「アロマ」にも劣らない詰め込まれ方をしていると思います……。
関連記事↓
強化が余りにも的確過ぎて、「霊獣」や「アロマ」のカードデザイナーには尊敬の念しか抱けないです……。
デッキ構築が楽しくなりそうですね~。
出典:【公式】遊戯王OCG
後、残る問題は「ターミナル・ワールド」の封入率ですか……。
最後に
『霊獣使いの長老』と『精霊獣使い ウィンダ』の霊圧が……、消えた……?
他の「霊獣使い」達はしっかり写っているのに、2人は何で全く写ってないの!?
出典:【公式】遊戯王OCG
『聖霊獣騎 キムンファルコス』や『霊獣の誓還』のイラストでは元気そうに見えますし、普通に無事だとは思いますけど……。
それこそ、イラスト違いが全員の集合絵だったら良いですね。
『精霊獣 ペトルフィン』の安否も依然として不明ですし。
出典:【公式】遊戯王OCG
後、同時期のモンスターだと、他テーマになりますが『影霊衣の術士 シュリット』の安否も不明。
出典:【公式】遊戯王OCG
時系列が不明なので何とも言えませんが、後に『アラドヴァルの影霊衣』も登場しているので、彼も一応は無事なのかな?
全員、息災であれば良いのですが……。
\ コチラがオススメ!! /
トレカ専門店トレトク
遊戯王カード買取トレトク
コメント