おはようございます!!
DIPTERAです!!
出典:【公式】遊戯王OCG
2024/4/27に遊戯王OCGのレギュラーパック「インフィニット・フォビドゥン(INFINITE FORBIDDEN)」の発売が予定されています。
そして、2024/3/14(発売日44日前)に公式サイトYU-GI-OH.jpの「第6回 『INFINITE FORBIDDEN(インフィニット・フォビドゥン)』の収録カードを公開!④」という題名の記事にて、「ギミック・パペット」の新規カード7種が新たに公開されました!!
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当記事では、新たに判明した7種の「ギミック・パペット」関連カードについて軽く考察していきたいと思います。
また、「ギミック・パペット」をご存知ない方のために、先に「ギミック・パペット」のアニメでの扱い、及びテーマの特徴を解説。
かなり長いので、既に「ギミック・パペット」について知り尽くしている、または新規カードにのみ興味のある方は「新規カード」の項まで飛ばして頂ければ幸いです。
それでは、以下より記事本文となります。
「ギミック・パペット」とは
登場作品
アニメZEXALにて登場。
1年目に初登場し、その後2年目、3年目も登場して実に合計5回のデュエル(内2回はタッグデュエル)で使用されました。
一度しか活躍の機会が無いテーマも少なく無い中、遊戯王アニメシリーズの登場テーマとしては比較的優遇されている方だと言えます。
使用者
出典:【公式】遊戯王OCG
トロン一家の次男であるⅣ(フォー)が使用したテーマ。
出典:【公式】遊戯王OCG
作中のポジションとしては主要キャラ神代凌牙(通称:シャーク)の因縁のライバルといったところ。
出典:【公式】遊戯王OCG
容姿は父や兄弟たちと同じくイケメンで、CVも細谷佳正氏とイケボ声優。
しかし、数々の顔芸や「ファンサービス」の様な迷言を披露し、ネタキャラとしての地位を確立してしまったキャラでもありますね。
初戦では、相手モンスターを破壊→バーンダメージ→蘇生→破壊→バーンダメージという流れをこれ見よがしに繰り返し、最後に直接攻撃をお見舞いするエゲツない戦法をお披露目。
アニメZEXAL内でも特に強烈な印象を視聴者に与えたキャラとなりました。
出典:【公式】遊戯王OCG
ただし、初期は残虐かつ非道な言動が目立ちこそしたものの、実際には父トロンの期待に応えるために演じていた側面も大きかった模様。まあ、本人も割りとノリノリだったけど……。
出典:【公式】遊戯王OCG
凌牙の妹である璃緒に重傷を負わせたこともありますが、これもトロンの指示通りに動いた結果であり、彼の意図的なものではありませんでした。
実際、最終的には自身の判断で彼女を救い出してもいます。
また、弟のⅢを捨て駒にした父に対しては怒りを顕にしており、情に厚い一面も伺えますね。
ちなみに、本名はトーマス・アークライト。
出典:【公式】遊戯王OCG
某機関車を思わせる名前に、イメージに合っていないという意見を多く見かけます。
出典:遊戯王ニューロン
また、過去には当時の環境デッキであった「スキドレ墓守」(「墓守」 + 『スキルドレイン』)デッキを使用していた模様。
後述しますが、「ギミック・パペット」デッキは「スキドレ墓守」デッキに対して極めて相性が悪かったり……。
テーマの特徴
全てのモンスターが機械族で統一されており、全体的にランク8のエクシーズ召喚に特化した性能。
出典:遊戯王ニューロン
闇属性が多めですが、一部に地属性の『ギミック・パペット-ギア・チェンジャー』や『ギミック・パペット-ボム・エッグ』、未OCGには光属性の『ギミック・パペット-ベビーフェイス』も存在します。
ランク8に特化しているだけあり、メインデッキのモンスターの半数近くがレベル8とかなり高レベルに寄ったテーマですね。
出典:遊戯王ニューロン
しかし、高レベルな割りにはメインデッキのモンスターの多く……、というより全てが低ステータス。
ほとんどが攻撃力1000以下であり、攻撃力2000を上回るモンスターは存在しません。
戦闘能力は皆無に等しいと言えます。
これらのモンスターはとことん素材に徹しており、自身を特殊召喚する効果が多め。
出典:遊戯王ニューロン
また、墓地リソースの消費のみで特殊召喚可能な『ギミック・パペット-ネクロ・ドール』や使いやすい蘇生札の『ジャンク・パペット』など、展開に墓地を利用する傾向が強いです。
上記の特徴から、もっぱら戦線維持を担当するのはエクシーズモンスターとなります。
出典:遊戯王ニューロン
「ギミック・パペット」エクシーズモンスターの特徴としては、バーンダメージや特殊勝利など戦闘以外での勝ち筋を持つモンスターが多め。
この特徴からバーンデッキの側面が強いものの、その効果の大半が破壊を伴いエクシーズモンスター自身の攻撃力も高めなので、かなり攻撃的なモンスターたちと言えるでしょう。
実際、状況次第では1ターンで勝負を決められるほどの火力を持ち、意外と侮れません。
また、ほとんどの「ギミック・パペット」エクシーズモンスターは「No.」エクシーズモンスターでもあります。
出典:遊戯王ニューロン
バーンを多用し複数の「No.」が属している点は、弟の使用テーマ「先史遺産」とも類似していますね。
弱点
このテーマの弱点としては、何よりメインデッキのモンスターの貧弱さが挙げられるでしょう。
攻撃力が非常に低く、エクシーズ召喚に繋げられなかった場合の戦線維持はほぼ不可能です。
また、エクシーズ召喚に繋げるためにも特殊召喚を多用したい訳ですが、特殊召喚メタを受けたら完全に機能不全に陥りますね。
特殊召喚に墓地を活用する傾向が強いので、墓地メタも致命的。
出典:遊戯王ニューロン
過去のⅣが使用していた「スキドレ墓守」のキーカード、『王家の眠る谷-ネクロバレー』は天敵と言えます。
OCG化
このテーマの初出ですが、2011/11に放送されたアニメZEXAL第33話「地獄のタッグデュエル!悪魔のヒーローⅣ」に置ける鉄男 vs 等々力 vs IV戦とは名ばかりの鉄男 & 等々力 vs IV戦。
アニメZEXALが全146話なので、かなり前半に登場していますね。
そして、Ⅳのエースモンスターが一角『No.15 ギミック・パペット-ジャイアントキラー』が「Vジャンプ(2012年4月号)」付属カードとして晴れて実装。
アニメ登場から約3か月でOCG化しているので、かなり早い実装と言えます。
その後も『No.40 ギミック・パペット-ヘブンズ・ストリングス』は2012/4/23に発売の「ナンバーズガイド」、『No.88 ギミック・パペット-デステニー・レオ』は2012/8/21に発売の「ザ・ヴァリュアブル・ブック15」付属カードとして実装。
しかし、あくまでこれら3種は汎用エクシーズモンスターとしての実装であり、「ギミック・パペット」のテーマ化までには至りませんでした。
出典:遊戯王ニューロン
そして、2013/3/16発売(イベントで2012/12に先行販売)の「プレミアムパック 15(PREMIUM PACK 15)」にて『ギミック・パペット-ネクロ・ドール』、『ギミック・パペット-マグネ・ドール』、『ジャンク・パペット』がOCG化し「ギミック・パペット」が正式にテーマ化。
アニメ登場から1年以上の月日を経て、ようやくメインデッキのカードがOCG化されました。
しかし、メインデッキのカードは上記の3種のみであり、この時点でもテーマデッキを組める枚数には至っていません。
そこから更に5ヶ月が経ち、2013/8/10発売の「コレクターズパック-ZEXAL編-」にて5種の「ギミック・パペット」モンスターがOCG化。
アニメ初登場から1年9ヶ月経ち、ようやくテーマデッキとして組める枚数となりましたね。
本当に長かった……。(当時を思い出しながら)
出典:遊戯王ニューロン
エクシーズモンスターに限ればOCG化はそこまで遅くないものの、テーマとしての成立そのものは「幻影騎士団」以上に時間が掛かったテーマです。
出典:遊戯王ニューロン
まあ、アニメ現行中にOCG化しただけマシなのですが……。
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出典:遊戯王ニューロン
OCG化に10年以上掛かったテーマもありますし……。
後、何気にレギュラーパックでのまとまった枚数追加は今回が初ですね。
出典:遊戯王ニューロン
レギュラーパックでの関連カード追加は2019/10/12発売の「イグニッション・アサルト(IGNITION ASSAULT)」に『コンドーレンス・パペット』が1枚追加された程度に留まり、「ギミック・パペット」モンスターの追加は完全に初。
他は「プレミアムパック」や「コレクターズパック」、「デュエリストパック」、書籍付属で収録されています。
新規カード
前置きが長くなりましたが、以下より新規カード7種の考察です。
メインデッキのモンスターが3種、エクシーズモンスターが2種、フィールド魔法が1種、通常罠が1種存在しますね。
ギミック・パペット-リトル・ソルジャーズ
出典:Vジャンプ(2024年5月号)
テキスト
レベル4/闇属性/機械族/効果モンスター/攻0/守0
このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが召喚・特殊召喚した場合、このカードとはレベルが異なる「ギミック・パペット」モンスター1体をデッキから墓地へ送って発動できる。このカードのレベルを墓地へ送ったモンスターと同じにする。
②:墓地のこのカードを除外し、自分フィールド「ギミック・パペット」モンスターを2体まで対象として発動できる。そのモンスターのレベルをターン終了時まで4つ上げる。
イラスト
出典:遊戯王ニューロン
『No.15 ギミック・パペット-ジャイアントキラー』を操作していた人形ですね。
晴れてモンスター化しました。
性能面
有する効果は2つ。
①の効果は、デッキから「ギミック・パペット」モンスター1体をコストとして墓地に送り、自身のレベルを墓地に送ったモンスターと同じレベルに変更するというもの。
同一レベルのモンスターは墓地に送れないので、レベル4の「ギミック・パペット」モンスターは基本的に墓地に送れません。
「ギミック・パペット」デッキはランク8のエクシーズモンスターが主力ですし、大抵はレベル8の「ギミック・パペット」モンスターを墓地に送ることになると思います。
出典:遊戯王ニューロン
この効果で墓地に送る「ギミック・パペット」モンスターですが、墓地からの特殊召喚が容易な『ギミック・パペット-ネクロ・ドール』、『ギミック・パペット-ナイトメア』、『ギミック・パペット-シャドーフィーラー』が適すでしょう。
また、後述する『ギミック・パペット-ブラッディ・ドール』、『ギミック・パペット-カトル・スクリーム』も墓地送りと極めて相性が良く、優先的に選びたいですね。
出典:遊戯王ニューロン
この効果だけでもほぼほぼ『ギミック・パペット-シザー・アーム』の上位互換。
レベル変更効果からランク4以外にも容易に繋げられ、墓地送りの選択肢の少なさに関してもレベル4の「ギミック・パペット」モンスターに墓地へ送りたいものが少なく、問題になる状況はほとんどありません。
こちらは同名ターン1なので同一ターンに複数回の墓地送りは行えませんが、それは召喚権を食う『ギミック・パペット-シザー・アーム』も似たようなもの。
無効にされてもコスト自体は問題なく払えるので、墓地送りの安定感もこちらの方が上です。
出典:遊戯王ニューロン
唯一、ステータスだけ『ギミック・パペット-シザー・アーム』に劣るものの、寧ろ低い攻撃力のお陰で『機械複製術』に対応するメリットとなっており、立場が逆転することはありませんね~。
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ただまあ、「ギミック・パペット」デッキに置いて墓地送りは極めて重要であり、4枚目以降として『ギミック・パペット-シザー・アーム』を採用するケースもあるとは思います。
『コンドーレンス・パペット』の存在もありますが、「ギミック・パペット」モンスターである点やディスアドバンテージを追わない点は充分にメリットですしね。
②の効果は、墓地の自身をコストとして除外し、自分の場の「ギミック・パペット」モンスターのレベルをターン中4つ上げるというもの。
このレベル変更効果は2体まで選べますね。
レベル変更効果を持たないレベル4の「ギミック・パペット」モンスターも主力となるランク8モンスターの素材に使用できるようになり、こちらも極めて有用な効果。
出典:遊戯王ニューロン
展開力は高いものの今までエクシーズ素材として使いづらかった、『ギミック・パペット-ハンプティ・ダンプティ』や『ギミック・パペット-テラー・ベビー』の利便性も大きく上げてくれています。
『ギミック・パペット-シザー・アーム』も、このモンスターを墓地に送ることで実質リリース無しで召喚できるレベル8として運用可能。
既存のレベル4「ギミック・パペット」モンスターたちを大幅に強化してくれました。
出典:遊戯王ニューロン
レベル8の「ギミック・パペット」モンスターを選べばランク12も狙えますが、「ギミック・パペット」デッキは展開途中で縛りが発生しやすく、相性の良いランク12モンスターは少ないです。
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出典:遊戯王ニューロン
また、自身を除外してしまうので各種蘇生カードとは相性が悪いものの、この点は『パフォーム・パペット』の帰還対象になれるメリットにもなりますね。
ギミック・パペット-ブラッディ・ドール
出典:Vジャンプ(2024年5月号)
テキスト
レベル8/闇属性/機械族/効果モンスター/攻400/守1400
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できず、この効果を発動するターン、自分は「ギミック・パペット」モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
①:このカードが手札に存在する場合、EXデッキの「ギミック・パペット」Xモンスター1体を相手に見せて発動できる。見せたモンスターのランクと同じ数値のレベルを持つデッキの「ギミック・パペット」モンスター1体と、このカードを特殊召喚する。
②:このカードが手札以外から墓地へ送られた場合に発動できる。このカードを手札に加える。
イラスト
鏡から現出している少女型の西洋人形といったところ。
モチーフが都市伝説の「ブラッディマリー」と思われ、暗いカラーリングと青白い肌でやや不気味な印象も受けるものの、造形は『ギミック・パペット-ネクロ・ドール』や『ギミック・パペット-ビスク・ドール』に劣らず非常に可愛いです。性能は可愛くないけど……。
出典:遊戯王ニューロン
そう言えば、『ギミック・パペット-ビスク・ドール』と全体的なカラーリングなどが似ていますね。
姉妹なのでしょうか?人形に姉妹という概念が存在するのか謎だけど……。
出典:遊戯王ニューロン
また、「ゴーストリック」には既に「ブラッディマリー」がモチーフのモンスターが存在しています。
こちらも非常に可愛らしいデザイン。
それにしても、相変わらず遊戯王OCGのモチーフの網羅具合凄い……。
出典:遊戯王ニューロン
「カミキリムシ」みたいに意外と最近まで拾われていないモチーフも存在しますが、1つのTCGでこの網羅具合なら充分凄いですよね~。
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性能面
結論から申しますと、「ギミック・パペット」の最も重要なデッキエンジン。
このモンスター自身が初動となる点はもちろん、多くの「ギミック・パペット」関連カードを初動要員に引き上げてくれた立役者ですね。
以下より詳しく解説します。
このモンスターの有する効果は2つ。
①の効果は、EXデッキの「ギミック・パペット」エクシーズモンスターを公開し、手札の自身、及び公開したモンスターのランクと同じ数値のレベルを持つデッキの「ギミック・パペット」モンスター1体を特殊召喚するというもの。
「ギミック・パペット」エクシーズモンスターのランクとメインデッキの「ギミック・パペット」モンスターのレベルで共通するものは4と8であるため、実質レベル4かレベル8の「ギミック・パペット」モンスターをリクルートできる効果です。
公開コストこそあるものの、少しの情報アドバンテージの損失のみで自身を特殊召喚しつつデッキから「ギミック・パペット」モンスター1体をリクルート可能と、極めて強力な展開効果。
レベル8やレベル変更効果を持つ『ギミック・パペット-リトル・ソルジャー』をリクルートした場合、即座にランク8に繋げられますね。
「ギミック・パペット」デッキの新たな……、と言うより初の1枚初動要員です。
出典:遊戯王ニューロン
また、「ギミック・パペット」エクシーズモンスターで唯一のランク4である『ギミック・パペット-ギガンテス・ドール』にも大きな存在意義が生まれました。
効果の癖が強い上に回りくどく、お世辞にも採用価値の高いカードとは言えませんでしたが、レベル4の「ギミック・パペット」モンスターをリクルートする際には公開コストとして必須となります。
②の効果は、手札以外から墓地に送られた自身をサルベージできるというもの。
出典:遊戯王ニューロン
『トレード・イン』に対応しない点は残念なものの、①の効果と組み合わせることで多くの墓地送り要員が初動要員とも化しました。
出典:遊戯王ニューロン
汎用カードの『おろかな埋葬』はもちろん、テーマ内だけでも『ギミック・パペット-リトル・ソルジャーズ』、『ギミック・パペット-シザー・アーム』、『コンドーレンス・パペット』が初動要員となり、安定感が凄まじく向上したと言えるでしょう。
いや、本当に凄いですね……。
「ギミック・パペット」にこれ程のパワーカードが登場するとは……。
言わずもがな同名ターン1の効果となりますが、手札以外ならどこから墓地に送られても構わないので、余裕があるならエクシーズ素材として保持して置きたいところ。
これならエクシーズモンスターが除去を受けた際も、次の自ターンでリカバリーが容易ですしね。
出典:遊戯王ニューロン
その他、再び手札に加えやすいモンスターなので、『ギミック・パペット-キメラ・ドール』で特殊召喚するモンスターとしても適任です。
また、『ギミック・パペット-リトル・ソルジャーズ』と同じく『機械複製術』に対応するステータスなのも魅力。
出典:遊戯王ニューロン
気軽に自己特殊召喚を行えるので、組み合わせることで3体素材の『No.88 ギミック・パペット-デステニー・レオ』すら少ない消費でエクシーズ召喚が可能です。
出典:遊戯王ニューロン
ランクアップ先の『CNo.88 ギミック・パペット-ディザスター・レオ』が強力なので、狙ってみるのも悪くは無いでしょう。
無論、無難に大量展開を狙っても良しです。
このモンスターの弱点は、いずれの効果を発動する場合もターン中はEXデッキから「ギミック・パペット」モンスター以外を特殊召喚できなくなる点。
他の「ギミック・パペット」関連カードの誓約もあり、「ギミック・パペット」モンスター以外を戦術に取り込むことはほぼ不可能と言えます。
幸い、今弾の強化によって「ギミック・パペット」関連カードのみでも十二分に攻め切りやすくなったので、それ程大きなデメリットではありません。
しかし、それでも相手に戦術が筒抜けになりやすく、マストカウンターを止められやすいデメリットは付きまといます。
相手の妨害を防ぐ手段は他のテーマデッキ以上に重要となるでしょう。
ギミック・パペット-カトル・スクリーム
出典:Vジャンプ(2024年5月号)
テキスト
レベル8/闇属性/機械族/効果モンスター/攻2000/守2000
このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドのX素材を1つ取り除いて発動できる。このカードを手札・墓地から特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードはフィールドから離れた場合に除外される。
②:このカードを素材として持っている「ギミック・パペット」Xモンスターは以下の効果を得る。
●1ターンに1度、相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを相手フィールドに守備表示で特殊召喚する。
イラスト
多数の人形が連なって牛の形を取っています。
そのデザイン、まさしくSAN値直葬……。
元ネタは「ファラリスの雄牛」でしょう。
対象の人物を中に閉じ込め、火炙りでこんがり焼く悪夢の様な発想の処刑器具です……。
出典:「たとえ灰になっても」2巻
余談ですが、漫画「たとえ灰になっても」での「ファラリスの雄牛」使用描写はトラウマものです……。(作者の方がお亡くなりになり、未完結で終わったのが本当に残念な超名作漫画)
出典:遊戯王ニューロン
更に言えば、用途は違えど同じ人を中に入れる動物型の入れ物モチーフということで、『ギミック・パペット-死の木馬』のリメイクを兼ねているのかも?
効果には関連がないものの、デザイン面では人形が連なって動物の形を取るなど類似点が多いですしね。
性能面
有する効果は2つ。
①の効果は、自分の場のエクシーズ素材をコストとして1つ取り除き、自身を手札か墓地から特殊召喚するというもの。
エクシーズ素材を消費するものの、墓地からであればアドバンテージを稼ぎつつ盤面に並べられており、極めて強力です。
レベル8なのでランク8のエクシーズ素材としても有用ですし、自身も攻撃力が2000あるので最後の削りや露払い程度の戦闘は可能。
除外デメリットこそ付きますが、これもエクシーズ素材にすることで容易に回避できます。
「ギミック・パペット」デッキに置いて非常に使いやすい効果であり、『ギミック・パペット-リトル・ソルジャーズ』などで早急に墓地に送りたいモンスターですね。
その他、コストで取り除くので『CNo.88 ギミック・パペット-ディザスター・レオ』のエクシーズ素材も迅速に減らせます。
特殊勝利を強力にサポートできますね。
②の効果は、自身を素材として持つ「ギミック・パペット」エクシーズモンスターに、[相手の墓地のモンスター1体を相手の場に特殊召喚する]効果を付与するというもの。
上述の通り、このモンスターはエクシーズ素材として使用しやすいモンスター。
容易にこの効果を付与できますね。
しかし、相手の墓地のモンスターを相手の場に特殊召喚するだけでは、ただの利敵行為に他なりません。
発動する際は、多くの「ギミック・パペット」エクシーズモンスターが持つ除去効果、及びバーン効果と組み合わせられる場合に限られるでしょう。
出典:遊戯王ニューロン
この蘇生効果を生かす場合、既存では『CNo.15 ギミック・パペット-シリアルキラー』が最も組み合わせやすいと思われます。
相手の墓地に高攻撃力のエクシーズモンスターが存在する場合は、『No.15 ギミック・パペット-ジャイアントキラー』と組み合わせても大ダメージを狙えますね。
また、上述しましたが、攻撃力がメインデッキの「ギミック・パペット」モンスターとしては高め……、と言いますか最大値。それでも低いけど……。
そのため『機械複製術』には対応しないですが、代わりに攻撃力分のバーンダメージを与えられるカードとそこそこ相性が良好。
出典:遊戯王ニューロン
特に『CNo.40 ギミック・パペット-デビルズ・ストリングス』で破壊するモンスターとして適しますね。
相手の場に送り付けた場合は、『CNo.15 ギミック・パペット-シリアルキラー』などでも同様です。
ギミック・パペット-ファンタジクス・マキナ
出典:Vジャンプ(2024年5月号)
テキスト
ランク8/闇属性/機械族/エクシーズ/効果モンスター/攻1500/守3100
レベル8モンスター×2
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。デッキから「RUM」魔法カード1枚を手札に加える。このターン、自分は通常召喚に加えて1度だけ、自分メインフェイズに機械族モンスター1体を召喚できる。
②:自分が「ギミック・パペット」Xモンスターを特殊召喚した場合に発動できる。このカードを墓地から自分か相手のフィールドに守備表示で特殊召喚する。その後、自分の墓地から「RUM」魔法カード1枚を手札に加える事ができる。
イラスト
まんまⅣが「ギミック・パペット」化した様なビジュアル。
西洋貴族風の衣装や白と黄色を基調にしたカラーリングも同じです。
また、腕の装飾は彼の使用する特徴的な形状のデュエルディスクを模したものですね。
アニメZEXALの本編では、多少反抗的な態度が見られつつも基本的には父であるトロンの意向に従順でした。
そんな父の操り人形だった彼に相応しい新規です。(ゲス顔)
カード名の「マキア(Machina)」はラテン語で「機械」を意味する言葉。
英語の「マシン(Machine)」のルーツとなる単語ですね。
出典:遊戯王ニューロン
カード名の語感から、「機械仕掛けの神」を意味する「デウス・エクス・マキナ」も由来の一つでしょうか?
素材指定
ランク8のエクシーズモンスター。
素材指定は特に無く、レベル8モンスター2体で容易にエクシーズ召喚が可能ですね。
ただし、攻撃力は1500とランク8にしては低く、そのままでは戦闘要員に不向き。
反面、守備力は3100とかなり高めであり、壁としてはそれなりに信頼できる数値となります。
性能面
有する効果は2つ。
①の効果は、エクシーズ素材1つをコストに「RUM」魔法カード1枚をサーチし、機械族の召喚権を追加するというもの。
即座にエクシーズ召喚のディスアドバンテージ分を取り戻せる、非常に優秀な効果です。
出典:遊戯王ニューロン
「CX」の重要なランクアップ先が存在することや「ギミック・パペット」エクシーズモンスターとの相性を考慮すると、サーチ先は『RUM-アージェント・カオス・フォース』が適していますね。
自身もランク8のエクシーズモンスターであるため、サーチした「RUM」魔法カードで即座に上位のランクのエクシーズモンスターに繋げられます。
「ギミック・パペット」デッキで優先的に採用されるエクシーズモンスターに限れば、効果の汎用性が高く素材の縛りが緩い『CNo.15 ギミック・パペット-シリアルキラー』や後述する『CX ギミック・パペット-ファナティクス・マキナ』がこのモンスターのランクアップ先として適すでしょう。
また、この効果には「ギミック・パペット」モンスターの召喚権の追加まで付随していますね。
「ギミック・パペット」モンスター、特に下級モンスターは召喚時の効果を持つものも多く、この効果でそれらを手札に持て余すこと無く活用可能。
出典:遊戯王ニューロン
さらなる展開を望める『ギミック・パペット-テラー・ベビー』や『ギミック・パペット-ハンプティ・ダンプティ』、墓地肥やしを加速できる『ギミック・パペット-リトル・ソルジャーズ』や『ギミック・パペット-シザー・アーム』などを優先的に召喚したいところ。
この中でも『ギミック・パペット-テラー・ベビー』と『ギミック・パペット-シザー・アーム』は召喚時限定の代わりに同名ターン1が無いので、尚更この召喚権追加との相性に優れますね。
『ギミック・パペット-シザー・アーム』にとっては貴重な『ギミック・パペット-リトル・ソルジャーズ』への優位点であると言えます。
②の効果は、「ギミック・パペット」エクシーズモンスターの特殊召喚をトリガーに、墓地の自身を自分の場か相手の場に特殊召喚するというもの。
更に、追加で自分の墓地の「RUM」魔法カード1枚をサルベージできます。
「ギミック・パペット」エクシーズモンスターの特殊召喚という非常に緩いトリガーで蘇生が可能であり、盤面を容易に強化可能。
エクシーズ召喚はもちろん蘇生などの他の特殊召喚でもトリガーにでき、『ジャンク・パペット』などで「ギミック・パペット」エクシーズモンスターを蘇生すれば連鎖的に展開できますね。
相手の場にも特殊召喚できますが、やはり基本的には利敵行為なので避けたいところ。
『No.15 ギミック・パペット-ジャイアントキラー』のエクシーズ召喚をトリガーとした場合は破壊対象として最適なので、積極的に送り付けても良さそうです。
そして、蘇生後には墓地の「RUM」魔法カードを1枚サルベージすることが可能。
このモンスターは蘇生しても戦力とはなりづらいものの、サルベージした「RUM」魔法カードを使用することで強力なエクシーズモンスターに変換できます。
また、このサルベージ効果は相手の場に特殊召喚しても問題なく適用され、もちろんサルベージを行えるのは元々のコントローラー(つまりは自分)です。
なので、サルベージした「RUM」魔法カードで自分の場のランク8エクシーズモンスターを『CNo.15 ギミック・パペット-シリアルキラー』にランクアップさせ、相手の場に送り付けた自身を破壊させても良いですね。
蘇生効果のトリガーからランク8のモンスターが自身の場に存在している可能性が高いですし、この動きは自然と狙えます。
総じて、サーチ効果とサルベージ効果を持ち合わせた、非常に「RUM」魔法カードに特化したエクシーズモンスター。
今までは『RUM-アージェント・カオス・フォース』を手札に引き込む手段が乏しかったので、強力な「CNo.」を有しながらも展開には一工夫が必要でした。
しかし、これからは無理なく「CNo.」、及び今弾追加の「CX」に繋げられるようになり、安定感や決定力が大幅に向上したと言えます。
ちなみにですが、アニメでもⅣは『RUM-アージェント・カオス・フォース』を同一デュエルで3回も使い回し、自身の所持する「No.」3種を全て「CNo.」にランクアップさせました。
アニメ効果の『RUM-アージェント・カオス・フォース』は自己サルベージ効果を持たないにも関わらずです。
このモンスターの「RUM」サーチ効果とサルベージ効果は、そんな彼の戦術を再現したものと思われます。
イラストはもちろん、性能面でも「RUM」を巧みに操った彼を体言したようなモンスターですね。
また、自身を相手の場に特殊召喚する効果も、必要とあらば恨まれ役を買って出るⅣの性格を再現しています。
実際、イラストのポーズもかなり演技っぽい……。
本当、原作リスペクトの塊の様なモンスターだ……。(感涙)
CX ギミック・パペット-ファナティクス・マキナ(カオスエクシーズ ギミック・パペット-ファナティクス・マキナ)
出典:Vジャンプ(2024年5月号)
テキスト
ランク9/闇属性/機械族/エクシーズ/効果モンスター/攻3100/守1500
レベル9モンスター×3
このカード名の①②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが特殊召喚した場合に発動できる。デッキから「パペット」罠カード1枚を手札に加える。
②:このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。自分か相手の墓地からモンスター1体を相手フィールドに守備表示で特殊召喚する。
③:相手フィールドにモンスターが特殊召喚された場合、その内の1体を対象として発動できる。そのモンスターを破壊し、その元々の攻撃力の半分のダメージを相手に与える。
イラスト
ベースは『ギミック・パペット-ファンタジクス・マキナ』ですが、胸部のローラーやカラーリングなど、随所に『No.15 ギミック・パペット-ジャイアントキラー』の意匠が見られます。
出典:【公式】遊戯王OCG
テキストに指定こそされていないものの、そのデザインとカード名から『ギミック・パペット-ファンタジクス・マキナ』の「CX」態と思われ、Ⅳの残虐な本性を体現したモンスターでしょう。
後述する効果にも良く表れています。
上述した通り彼も根は真面目そうなのですが、一応はノリノリでサディスティックな戦術披露していたので……。
ちなみにですが、「ファナティクス(Fanatics)」は「狂信者」を意味する「ファナティック(Fanatic)」の複数形。
この「ファナティック(Fanatic)」が「ファン(Fan)」の由来ですね。
本当、ファンサービス熱心なお方だ……。
素材指定
特に素材指定の無い、汎用的なランク9のエクシーズモンスター。
しかし、素材が3体も必要であり、ランクの高さから非常に重いエクシーズモンスターと言えます。
自身が「CX」である点も考慮すると、やはり「RUM」でのエクシーズ召喚を狙うべきでしょう。
また、このモンスターのステータスですが、ランクアップ前と思われる『ギミック・パペット-ファンタジクス・マキナ』の攻撃力と守備力を入れ替えただけですね。
この関係は『No.15 ギミック・パペット-ジャイアントキラー』、及びそのランクアップ態である『CNo.15 ギミック・パペット-シリアルキラー』と同様です。
「ギミック・パペット」モンスターの攻撃力としてはなかなかに高い数値なので、戦闘要員としても重宝します。
性能面
有する効果は3つ。
①の効果は、自身を特殊召喚した際に「パペット」罠カードをサーチするというもの。
出典:遊戯王ニューロン
サーチ先は少ないものの、後述する妨害札の『傀儡遊儀-サービスト・パペット』、リカバリーや次ターン以降の展開を兼ねる『傀儡葬儀-パペット・パレード』と、優秀なものが揃っています。
出典:遊戯王ニューロン
後者は戦闘破壊耐性を持つ『ギミック・パペット-シャドーフィーラー』と組み合わせることで、劣勢状態でも生存率を高められますね。
エクシーズ召喚以外の特殊召喚でも発動可能なので、墓地などから積極的に特殊召喚したいモンスターです。
②の効果は、エクシーズ素材1つをコストに墓地のモンスター1体を相手の場に守備表示で特殊召喚するというもの。
やはり基本的には利敵行為ですが、このモンスターは次に紹介する③の効果とコンボが可能であり、単体で活用できますね。
相手の墓地のモンスターも特殊召喚できますが、効果は無効にしないので慎重に選びたいです。
③の効果は、相手の場にモンスターが特殊召喚された場合、その内1体を破壊するというもの。
また、破壊したモンスターの攻撃力の半分だけダメージも与えます。
攻撃力の半分、それも元々の数値を参照にするので、単純な火力は『CNo.15 ギミック・パペット-シリアルキラー』や『CNo.40 ギミック・パペット-デビルズ・ストリングス』に劣りますね。
しかし、トリガーこそ必要なものの、相手ターン中にも破壊できることから制圧効果としても機能する点が極めて重要。
相手の展開を大きく阻害できます。
「ギミック・パペット」モンスターには制圧効果がほぼ皆無でしたので、このモンスターの追加は非常に大きいです。
自分のターンで相手の場にモンスターが特殊召喚される機会は多くないものの、その点は②の効果でフォローが可能。
相手の場にモンスターを蘇生しつつ破壊 & バーンとアニメさながらのファンサービス動きができますね。
数値こそ低くなりますが、『No.15 ギミック・パペット-ジャイアントキラー』の様にエクシーズモンスターに限らずバーンダメージを与えられる点も優秀です。
①と③の効果にエクシーズ素材を必要とせず自身の攻撃力も高いので、蘇生との相性は「ギミック・パペット」エクシーズモンスターの中でもピカイチ。
『ジャンク・パペット』で蘇生する最有力候補となるモンスターでしょう。
地獄人形の館(じごくにんぎょうのやかた)
出典:Vジャンプ(2024年5月号)
テキスト
フィールド魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:このカードの発動時の効果処理として、デッキから「ギミック・パペット」モンスター1体を手札に加える事ができる。
②:自分フィールドの「ギミック・パペット」モンスターは戦闘では破壊されず、Xモンスター以外の相手モンスターが発動した効果を受けない。
③:1ターンに1度、自分フィールドのX素材を1つ取り除き、自分の墓地の「ギミック・パペット」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを相手フィールドに守備表示で特殊召喚する。
イラスト
出典:遊戯王ニューロン
「地獄人形の館」であろう建物の入口付近で『ギミック・パペット-ネクロ・ドール』が笑顔で手招きしています。
可愛いですね。
出典:遊戯王ニューロン
また、後方では『ギミック・パペット-ボム・エッグ』と『ギミック・パペット-ハンプティ・ダンプティ』が腕を広げて歓迎してくれています。
可愛いですね?
性能面
「ギミック・パペット」関連カードでは初のフィールド魔法であり、有する効果は3つ。
①の効果は、発動時に「ギミック・パペット」モンスター1体をサーチするというもの。
強力さは語るまでも無さそうですね。
初動要員として優れる『ギミック・パペット-ブラッディ・ドール』や、その『ギミック・パペット-ブラッディ・ドール』を墓地に送ることで擬似サーチが可能な『ギミック・パペット-リトル・ソルジャーズ』を優先的にサーチしたいところ。
②の効果は、自分の場の「ギミック・パペット」モンスターに戦闘破壊とモンスター効果に対する耐性を付与するというもの。
ただし、エクシーズモンスターの効果は受けますし、発動を伴わない永続効果は防げません。
どちらの耐性付与も「ギミック・パペット」モンスターの場持ちを大きく向上させられ、極めて有用。
戦闘要員のエクシーズモンスターを守れるのはもちろん、『傀儡葬儀-パペット・パレード』などで相手ターン中に展開した「ギミック・パペット」モンスターの生存率が大幅に高まり、次の自ターンに活かしやすくなりますね。
エクシーズモンスターの発動した効果や永続効果、魔法・罠カードの効果は普通に受けると穴も多いですが、現環境の多くの除去効果を防げますし充分でしょう。
このカード自身の耐性もなく過信はできないものの、多くの場面で戦線維持に貢献してくれると思われます。
③の効果は、エクシーズ素材1つをコストに、自分の墓地の「ギミック・パペット」モンスター1体を相手の場に守備表示で特殊召喚するというもの。
蘇生できるのは自身の墓地の「ギミック・パペット」モンスター限定ですが、運用方法は『CX ギミック・パペット-ファナティクス・マキナ』と全く同じ。
バーンダメージの糧としてあげましょう。
また、『ギミック・パペット-カトル・スクリーム』と同様に『CNo.88 ギミック・パペット-ディザスター・レオ』のエクシーズ素材を取り除くことで特殊勝利のサポートも行えます。
②の耐性付与も特殊勝利成立に大きく貢献してくれるので、『CNo.88 ギミック・パペット-ディザスター・レオ』とのシナジーもかなり強いカードと言えますね。
また、フィールド魔法なので『No.88 ギミック・パペット-デステニー・レオ』の発動条件を阻害しないのも嬉しい点。
やはり、こちらでも特殊勝利を狙う場合の有用なサポートになります。
『No.88 ギミック・パペット-デステニー・レオ』の場合は『コンドーレンス・パペット』の②も併用できるので、より耐性を強固にしたいところ。
このように非常に強力なフィールド魔法ではあるものの、サーチが難しいので過信は禁物。
出典:遊戯王ニューロン
『テラ・フォーミング』程度しか扱いやすいサーチが存在しないので、上振れ用のカードと思っておいた方が無難でしょう。
傀儡遊儀-サービスト・パペット(くぐつゆうぎ-サービスト・パペット)
出典:Vジャンプ(2024年5月号)
テキスト
通常罠
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドの「ギミック・パペット」Xモンスターの数まで、相手フィールドのモンスターを対象として発動できる。そのモンスターのコントロールをエンドフェイズまで得る。
②:自分フィールドに「ギミック・パペット」Xモンスターが存在する場合、このターンに墓地へ送られていないこのカードを墓地から除外し、自分か相手の墓地のXモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを自分か相手のフィールドに守備表示で特殊召喚する。
イラスト
サービス精神旺盛なイラストですね……。(遠い目)
出典:遊戯王ニューロン
イラストでは『ブリキの大公』と『ワクチンゲール』が『No.15 ギミック・パペット-ジャイアントキラー』に糸で引き込まれています。
まんま、アニメZEXAL第33話「地獄のタッグデュエル!悪魔のヒーローⅣ」の鉄男 vs 等々力 vs IV戦。
この後、ローラーで粉々に砕かれるのでしょう……。
後、地味に未OCGカードがイラストに写っているのも珍しい。
出典:遊戯王ニューロン
『雷騎士』が写った『フェイク・エクスプロージョン・ペンタ』や『メガトロン』が写った『鋼鉄の襲撃者』の様な例外も存在しますが、あまり未OCGのモンスターってカードイラストに登場しないですからね~。「リアクター」も早く強化して……。
出典:【公式】遊戯王OCG
一応は「COLLECTION PACK 2020 キャラクターテーマカード OCG化投票」にて等々力の「デバッカー」も選出されていましたし、どこかで『ワクチンゲール』もOCG化するのかも?
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性能面
有する効果は2つ。
①の効果は、自分の場の「ギミック・パペット」エクシーズモンスターの数まで相手モンスターのコントロールを得るというもの。
相手ターン中のコントロール奪取により妨害札として機能しますね。
もし次の自ターンまで残った場合は、コントロール奪取した相手モンスターを戦闘に参加させたり壁モンスターを奪うなど、攻撃的な運用も可能です。
対象こそ取るものの、相手モンスターの表示形式などの指定も特になく奪えるのはなかなかに優秀。
「ギミック・パペット」エクシーズモンスターの数までなのでEXモンスターゾーン込みの展開でも3体までしか奪えませんが、充分でしょう。
②の効果は、「ギミック・パペット」エクシーズモンスターが自分の場に存在する場合に墓地の自身をコストとして除外することで、墓地のエクシーズモンスター1体を蘇生するというもの。
この際、墓地や特殊召喚する場のコントローラーは問いません。
また、この効果は自身が墓地に送られたターンに発動することはできません。
相手の場に送り付けた場合の運用は『CX ギミック・パペット-ファナティクス・マキナ』などと同様なので、そちらの項を参照。
ただし、このカードはエクシーズモンスターしか蘇生できません。
類似効果こそ多いですが、全て蘇生対象やコントローラーなど微妙に差異があるので、「各送り付け効果の差異」の項にまとめています。
また、この効果では自身の場にも特殊召喚可能であり、『ギミック・パペット-ファンタジクス・マキナ』と同じく盤面を強化可能。
相手の墓地のエクシーズモンスターまで奪えますね。
出典:遊戯王ニューロン
また、フリーチェーンでの蘇生なので、エクシーズモンスター限定ですが相手の『墓穴の指名者』などを躱したり蘇生・除外・EXデッキ戻しなどを妨害することも可能です。
このカードが墓地にある時点で警戒されるでしょうが牽制にはなるので、墓地に維持して置くのも良いかも知れません。
ただし、特殊召喚は守備表示限定なのでバトルフェイズ中の追撃には使用不可。
蘇生と相性が良いものの守備力が低い『CX ギミック・パペット-ファナティクス・マキナ』を蘇生させる場合、相手ターンのエンドフェイズに発動するなどして戦闘破壊を免れたいところ。
どちらの効果もあらかじめ「ギミック・パペット」エクシーズモンスターを展開しておく必要がある点も含め、このカードをサーチ可能な『CX ギミック・パペット-ファナティクス・マキナ』との相性は抜群です。
難点として、①と②の効果を同一ターンに発動できない点が挙げられますね。
そもそも墓地に送られたターンには②の効果は発動できませんが、2枚目以降を使用する場合はこの誓約が枷になる場面も少なくないでしょう。
発動にも「ギミック・パペット」エクシーズモンスターが必要と安定しているとは言い難くサーチも可能なので、多くても2枚程度の採用枚数がベストかもしれません。
各送り付け効果の差異
今弾の新規カードの多くが墓地から相手の場にモンスターを特殊召喚する送り付け効果を有していますが、それぞれに細かな差異があるのでまとめておきます。
特殊召喚時の表示形式が守備表示なのは共通していますね。
カード名 | 条件 | コスト | モンスターの種類 | 蘇生対象 | 蘇生先 |
---|---|---|---|---|---|
『ギミック・パペット-カトル・スクリーム』 | このカードを素材として持つ「ギミック・パペット」エクシーズモンスターが発動可能 | 無し | 指定無し | 相手の墓地 | 相手の場 |
『ギミック・パペット-ファンタジクス・マキナ』 | 「ギミック・パペット」エクシーズモンスターの特殊召喚時 | 無し | - | 墓地の自身 | 自分・相手の場 |
『CX ギミック・パペット-ファナティクス・マキナ』 | 無し | エクシーズ素材1つ | 指定無し | 自分・相手の墓地 | 相手の場 |
『地獄人形の館』 | 無し | エクシーズ素材1つ | 「ギミック・パペット」モンスター | 自分の墓地 | 相手の場 |
『傀儡遊儀-サービスト・パペット』 | 自分の場に「ギミック・パペット」エクシーズモンスターが存在・発動ターンに自身が墓地へ送られていない | 墓地の自身を除外 | エクシーズモンスター | 自分・相手の墓地 | 自分・相手の場 |
総評
やっと「ギミック・パペット」というテーマ名に違わない「ギミック」が貰えた……。
墓地送りからのサルベージや相手の場への送り付けなど、ようやく「操り人形」であり「からくり人形」である彼らに相応しい動きが可能になりました……。
本当に長い冬でしたね……。
新規カードもアニメZEXALのⅣ自身、及び彼の戦術を忠実に再現しており、ファンサービスが過ぎる……。先行ワンキルが可能なのはやり過ぎとか言わない……。
強いて挙げれば『ギミック・パペット-ブラッディ・ドール』が光らなかったのは残念でしたが、肝心の『CX ギミック・パペット-ファナティクス・マキナ』と『ギミック・パペット-ファンタジクス・マキナ』が光っているので良し。
出典:遊戯王ニューロン
『ギミック・パペット-ブラッディ・ドール』は年末に「クォーター・センチュリー・デュエリスト・ボックス(QUARTER CENTURY DUELIST BOX)」の類似商品が発売されて高レアリティで再録されたら理想的ですし、少し期待して置きます。
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出典:遊戯王ニューロン
『闇の守護神-ダーク・ガーディアン』や『アロマリリス-マグノリア』、『粛声なる竜神サフィラ』辺りも光って欲しいですしね。
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出典:【公式】遊戯王OCG
ちなみにですが、これ以前に「ギミック・パペット」の複数枚強化が行われたのは4年10ヶ月前の2019/6/8に発売された「デュエリストパック-レジェンドデュエリスト編5-」。
この時の強化の質については多くは語りません……。
ただ、今回の強化で見違えたカードも少なくないので、その辺りも今回の強化の質の高さが伺えます。
今回の追加で概ね「ギミック・パペット」デッキに必要最低限以上?のパーツは出揃ったと思いますが、次回の強化機会では墓地や除外の「ギミック・パペット」モンスターを使い回せる手段が増えてくれたら嬉しいですね。
良くあることですが、「ギミック・パペット」デッキもEXがカツカツで……。
サルベージ手段も乏しいですしね。
他には、Ⅳが「本当の切札」と称した『No.88 ギミック・パペット-デステニー・レオ』、及びその進化態である『CNo.88 ギミック・パペット-ディザスター・レオ』の強化をメインにして欲しいところ。
特殊勝利が安定するのもマズイですが、場持ちをそこそこ程度に良くする感じで。
後、未OCGの回収を……。
2024年ですし、「アニメーション クロニクル 2024(ANIMATION CHRONICLE 2024)」で収録を期待したいところです。
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そう言えば、今回は「ギミック・パペット」が7枠持って行きましたが、まだ「インフィニット・フォビドゥン(INFINITE FORBIDDEN)」にアニメ枠は残っているのでしょうか?
あるとするとナンバリングから恐らくはARC-VかVRAINSのシンクロテーマなのですが、VRAINSはシンクロモンスターを有するテーマが極めて少ないのでARC-Vのテーマが濃厚と思われます。
出典:遊戯王ニューロン
その場合、「B・F(ビー・フォース)」や「花札衛(カーディアン)」だと個人的に嬉しいですね~。
最後に
出典:遊戯王ラッシュデュエル – 公式サイト
いくら「4」の入った日付とはいえ、ホワイトデーに公開するカードがコレとは如何に……?
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発売日の44日前に公開というのは感心しますけども……。
「ギミック・パペット」の収録自体は予想できたものの、てっきり2024/4/4に公開されると思っていました。
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それこそ、「アニメーション クロニクル 2024」に「ギミック・パペット」が収録されるなら、この日に公開かもしれませんね。
出典:遊戯王アニメオリジナルカードwiki
その場合、『ギミック・パペット-ベビーフェイス』、『ギミック・パペット-スケアクロウ』、『ギミック・パペット-キラーナイト(仮)』に加え、「パペット」罠カードの『リペア・パペット』辺りはOCG化して欲しいところ。
出典:遊戯王アニメオリジナルカードwiki
ついでに、初期のⅣが多用した『ギミック・ボックス』もルール上「パペット」カードとして扱う効果外テキストを追加してOCG化して貰えたら嬉しいですね。
さて、そろそろ4月に入りますが、他にも何かサプライズ的「ファンサービス」があるのか……?
続報が楽しみです!!
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