おはようございます!!
DIPTERAです!!
出典:【公式】遊戯王OCG
2024/1/27発売の「レガシー・オブ・デストラクション(LEGACY OF DESTRUCTION)」に、新テーマの「蕾禍」が収録されることが判明。
出典:【公式】遊戯王OCG
新たに判明した「蕾禍」の関連カード9種を軽く考察したいと思います。
詳しくは後述しますが、3種族の混合テーマ。
初めての結び付きと言える種族も存在し、なかなか興味深いテーマですね。
それでは、以下より記事本文です。
モンスター
メインデッキのモンスターは3種。
全て下級モンスターです。
蕾禍ノ毬首(ライカノマリコウベ)
出典:【公式】遊戯王OCG
テキスト
☆1/地属性/植物族/効果モンスター/攻0/守0
このカード名の、①の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードは手札の昆虫族・植物族・爬虫類族モンスター1体を墓地へ送り、手札から特殊召喚できる。
②:このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。「蕾禍ノ毬首」以外の自分のデッキ・除外状態の「蕾禍」カードを2枚まで手札に加える(同名カードは1枚まで)。その後、自分の手札を1枚選んで除外する。このターン、自分は昆虫族・植物族・爬虫類族モンスターしか特殊召喚できない。
性能面
レベル1かつ攻撃力0の植物族という、コレでもかと言うほどサポートカードに恵まれたステータス。
出典:遊戯王ニューロン
『ワンチャン!?』や『ピリ・レイスの地図』でのサーチ。
出典:遊戯王ニューロン
『ローンファイア・ブロッサム』や『ワン・フォー・ワン』でのリクルート。
出典:遊戯王ニューロン
事前にある程度展開する必要がありますが、『アロマセラフィ-ジャスミン』ならサーチもリクルートも可能ですね。
対応するサポートの多さから、デッキから引き込む手段には事欠かきません。
そして、有する効果は2つ。
①の効果は、手札の昆虫族・植物族・爬虫類族をコストに自身を手札から特殊召喚するというもの。
使いやすい自己特殊召喚効果ですね。
ディスアドバンテージが発生するものの、コストに指定されている種族には墓地に送るメリットが大きいモンスターも多く、軽減は容易。
可能な限りリクルートやサーチ、蘇生に繋げられるモンスターをコストにしたいですね。
出典:遊戯王ニューロン
昆虫族なら『ゴキポール』や『樹冠の甲帝ベアグラム』。
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出典:遊戯王ニューロン
植物族なら『グローアップ・バルブ』や『スポーア』。
出典:遊戯王ニューロン
爬虫類族はコストに向いたモンスターが少ないですが、『覇蛇大公ゴルゴンダ』や『ヤモイモリ』辺りはまだ使えそうかな?
②の効果は、召喚・特殊召喚時にデッキか除外ゾーンから「蕾禍」を2枚手札に加え、その後に手札1枚を除外すると言うもの。
手札を1枚増やしつつ任意の手札1枚を除外ゾーンに送れるので、非常に良質な手札交換を行えます。
同名カードこそ手札に加えられないものの、除外ゾーンからも選べるので手札に加えられる「蕾禍」カードが枯渇する場面も少ないでしょう。
ただ、手札に加えた後には1枚除外する必要が有りますね。
差し引きで1枚のアドバンテージは稼げていますし、除外したカードも後述する「蕾禍」カードとコンボできるので、寧ろメリットとも取れますが……。
出典:遊戯王ニューロン
昆虫族・植物族・爬虫類のモンスターには除外してアドバンテージを稼げるものがほとんど存在しませんが、『共振虫』なら墓地リソースを稼げるので、組み合わせても良いかもしれませんね。
この様にアドバンテージも稼げる強力な手札交換ですが、昆虫族・植物族・爬虫類族以外の特殊召喚ができなくなる重いデメリットが存在する点には注意。
このデメリットに関しては「蕾禍」関連カードのほとんどが有しており、デッキ構築段階で意識しておく必要があるでしょう。
総じて、①の自己特殊召喚効果と②の手札交換の存在から、「蕾禍」デッキの初動要員として活躍が期待できるモンスターです。
蕾禍ノ矢筈天牛(ライカノヤハズカミキリ)
テキスト
☆3/光属性/昆虫族/効果モンスター/攻1500/守0
このカード名の、①の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードは自分の除外状態の昆虫族・植物族・爬虫類族モンスター1体をデッキの一番下に戻し、手札から特殊召喚できる。
②:このカードが「蕾禍」LモンスターのL素材として墓地へ送られた場合、「蕾禍ノ矢筈天牛」を除く、自分の墓地のレベル4以下の昆虫族・植物族・爬虫類族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。
モチーフ
まんまカミキリムシですね。
笠を被り刀を構えた、武士を思わせる装いの虫人。
凄いイケメン……。
どストライク……。
後、何気に昆虫族モンスターでカミキリムシがモチーフなの初でしょうか?
出典:遊戯王ニューロン
未OCGならアニメGXで胡蝶蘭が使用した『マジック・ロンジコーン』が存在しますし、悪魔族なら『インヴェルズ・ホーン』が存在しますが、OCGの昆虫族には居なかった気がします。
性能面
有する効果は2つ。
①の効果は、除外ゾーンの昆虫族・植物族・爬虫類族1体をデッキボトムに送り、自身を手札から特殊召喚するというもの。
出典:遊戯王ニューロン
言わば軽量化した『重騎甲虫マイティ・ネプチューン』ですね。
出典:遊戯王ニューロン
昆虫族デッキであれば『樹冠の甲帝ベアグラム』や『騎甲虫アサルト・ローラー』、『騎甲虫アームド・ホーン』、『デビルドーザー』、『ジャイアントワーム』と、除外ゾーンの確保手段には事欠きません。
『重騎甲虫マイティ・ネプチューン』と異なり必要枚数が1枚と軽いので、コストではあるものの、寧ろ除外ゾーンの昆虫族を再利用する目的で使えそうです。
下準備が必要ですが、比較的容易に特殊召喚できる便利な効果ですね。
②の効果は、「蕾禍」リンクモンスターの素材となった場合に同名以外の昆虫族・植物族・爬虫類族の下級モンスター1体を蘇生するというもの。
当該種族の下級モンスターなら何でも蘇生でき、その後の展開に大きく寄与できます。
より上位のリンクモンスターにも簡単に繋げられますね。
出典:遊戯王ニューロン
ただし、これらの種族は種族縛りが発生しやすく、連鎖的に特殊召喚可能な『騎甲虫スカウト・バギー』や『アロマリリス-ロザリーナ』は同種族以外の「蕾禍」モンスターの展開を阻害しちゃうので、採用する際は気を付けたいです。
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出典:遊戯王ニューロン
後述する昆虫族の「蕾禍」リンクモンスター2種とこのモンスターを昆虫族デッキに派遣する場合は、『騎甲虫スカウト・バギー』も選択肢として有用そうです。
後、何気にレベル3の光属性・昆虫族。
出典:遊戯王ニューロン
「電子光虫」モンスターの多くと同じステータスでありシナジーしますが、除外ゾーンの確保が得意なテーマでは無いので相性は今ひとつですね。
無論、上述の通り汎用的な昆虫族に除外ゾーンの確保を行いやすいものが多く、組み合わせること自体は難しくありません。
出典:遊戯王ニューロン
『騎甲虫アサルト・ローラー』と『ジャイアントワーム』のレベルが4なのが惜しい……。
出典:遊戯王ニューロン
彼らは光属性では無いのでどの道『電子光虫-スカラジエータ』の素材にはできませんが、それでも『No.3 地獄蝉王ローカスト・キング』の素材くらいにはしたかったですしね~。
①の特殊召喚効果について
条件による特殊召喚のコスト(正確には「手順」)として戻すので、EXデッキのモンスターはコストにできません。
メインデッキに戻せるモンスターでなくてはならず、リンクモンスターなどは戻せないので注意が必要です。
可能な限りメインデッキのモンスターを積極的に除外していきたいところ。
ちなみにですが、『重騎甲虫マイティ・ネプチューン』の召喚条件も同様の裁定がでています。
厳密には、『重騎甲虫マイティ・ネプチューン』の召喚条件は効果外テキストであり『蕾禍ノ矢筈天牛』の①とは効果分類が異なるのですが、「手順」として除外ゾーンのモンスターを戻すのは同様です。
蕾禍ノ鎧石竜(ライカノヨロイトカゲ)
テキスト
☆4/闇属性/爬虫類族/効果モンスター/攻0/守2300
このカード名の、①の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードは自分の墓地の昆虫族・植物族・爬虫類族モンスター1体を除外し、手札から特殊召喚できる。
②:手札から昆虫族・植物族・爬虫類族モンスター1体を捨て、昆虫族・植物族・爬虫類族モンスター以外の相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に戻す。
性能面
有する効果は2つ。
①の効果は、墓地の昆虫族・植物族・爬虫類族1体を除外し、自身を手札から特殊召喚するというもの。
やはり、手軽な自己特殊召喚効果です。
墓地コストはリンク召喚などで容易に確保できますね。
「蕾禍」デッキであれば、『蕾禍ノ毬首』の①で捨てて用意するのが手っ取り早そうでしょうか?
また、『蕾禍ノ矢筈天牛』の①による自己特殊召喚には除外ゾーンが必要なので、このコストで確保できます。
そのままリンク素材にすれば『蕾禍ノ矢筈天牛』の②で蘇生を行え、少ない消費で上位のリンクモンスターに繋がると抜群の相性ですね。
②の効果は、手札の昆虫族・植物族・爬虫類族1体を捨てることで、相手モンスター1体を手札に戻すというもの。
対象こそ取るものの、破壊以外の除去を下級モンスターで行える点はかなり有用。
これら3種族は除去を得意としていない種族ですしね。
手札に戻すので再利用されやすいですが、EXのモンスターであれば完全除去になるので充分に頼りになります。
ただし、昆虫族・植物族・爬虫類族は対象にできないので、ミラー戦やこれらの種族デッキには無力。
3種族ともに種族デッキではEXも当該種族で染まりやすく、尚更ですね。
出典:遊戯王ニューロン
ただ、「蟲惑魔」や「ナチュル」、『樹冠の甲帝ベアグラム』などを有する他の2種族と比べて爬虫類族はシナジーがやや希薄。
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テーマ外のデッキに派遣する場合は、やや優先度が落ちそうですかね?
無論、爬虫類族デッキであれば手軽な自己特殊召喚効果持ちとして活躍が期待できます。
墓地肥やしも得意な種族ですしね。墓地の爬虫類族モンスター、余り減らしたく無いけど……。
出典:遊戯王ニューロン
後、『スモール・ワールド』であれば『蕾禍ノ毬首』を間に挟むことで『蕾禍ノ矢筈天牛』とサーチしあえるステータスです。
「蕾禍」モンスターのみだと肝心の『蕾禍ノ毬首』をサーチ出来ませんが、一応は覚えておいて損はないでしょうか?
リンクモンスター
4種登場しています。
3種族とも登場していますが、昆虫族だけ2種存在していますね。
蕾禍ノ武者髑髏(ライカノムシャドクロ)
出典:【公式】遊戯王OCG
テキスト
リンク2/炎属性/植物族/リンク/効果モンスター/攻1600/↙/↘
昆虫族・植物族・爬虫類族モンスターを含むモンスター2体
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できず、この効果を発動するターン、自分は昆虫族・植物族・爬虫類族モンスターしか特殊召喚できない。
①:自分の墓地の「蕾禍」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。
②:このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの昆虫族・植物族・爬虫類族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターをデッキの一番下に戻し、このカードを特殊召喚する。
素材指定
昆虫族・植物族・爬虫類族を含むモンスター2体以上を素材として要求する植物族のリンク2。
出典:遊戯王ニューロン
昆虫族・植物族・爬虫類族を含めばもう片方の素材モンスターの種族は問わないので、「サンアバロン」デッキで経由する植物族リンクモンスターとしても適していますね。
出典:遊戯王ニューロン
『聖蔓の剣士』で奪った相手モンスター、自傷ダメージを受けられる『BF-精鋭のゼピュロス』や『Emトリック・クラウン』を素材として処理できます。
出典:遊戯王ニューロン
『捕食植物ヴェルテ・アナコンダ』が禁止カードに指定されてからしばらくは素材縛りの緩い植物族リンクモンスターの不在に難儀していましたが、このモンスターの登場で解消されそうです。
後述する誓約で実質的に効果なしのリンクモンスターになりがちではありますが、「サンアバロン」デッキに限らず植物族デッキは種族縛りが発生しやすく、植物族のテーマデッキでは連続リンク召喚の経由地として重宝しそうですね。
性能面
リンクマーカーは左下に右下と、扱い易いリンクモンスター。
しかし、後述する効果と低いステータスからエクストラモンスターゾーンに維持する機会は少なく、少々活かしづらいと思われます。
そして、有する効果は2つ。
どちらも使用ターンに昆虫族・植物族・爬虫類族以外を特殊召喚できない縛りが有ります。
ただ、採用するデッキがこれらの種族デッキや「蕾禍」デッキになると思われるので、そこまで痛手にはなりにくいでしょう。
類似したデメリットが重複しやすいですしね。
①の効果は、「蕾禍」モンスター1体の蘇生。
効果を無効にせずコストも不要と、非常に高性能です。
ただ、守備表示に限定されるので、現状蘇生可能なモンスターは上述した3種のみ。
最も蘇生に適しているのは、連鎖的に蘇生が可能な『蕾禍ノ矢筈天牛』でしょう。
手札を増強できる『蕾禍ノ毬首』でも良いですが、どちらも墓地に存在するのでしたら『蕾禍ノ矢筈天牛』から『蕾禍ノ毬首』に繋いだ方が稼げるアドバンテージは大きいですね。
この辺りは墓地の状況や、どの「蕾禍」モンスターの効果が未使用かで臨機応変に対応したいです。
②の効果は、自身の場の昆虫族・植物族・爬虫類族1体をデッキボトムに戻して墓地から自身を特殊召喚するというもの。
非常に軽いコストで自己再生が可能。
非リンクモンスターを複数のマーカーを持つ自身に変換できるので、上位のリンクモンスターにも繋ぎやすく強力です。
このモンスターはリンク2なのでメリットは薄いですが、効果処理なのでEXのモンスターも戻せますね。
出典:遊戯王ニューロン
デッキボトムに戻すモンスターとしては特に『ナーガ』が適しており、レベル3以下のモンスターをリクルート可能。
出典:遊戯王ニューロン
『蕾禍ノ毬首』や『蕾禍ノ矢筈天牛』はもちろん、「蕾禍」デッキと相性の良い『ローンファイア・ブロッサム』などをリクルートしても良いですね。
蕾禍ノ御拝神主(ライカノオオガミヌシ)
出典:【公式】遊戯王OCG
テキスト
リンク3/風属性/昆虫族/リンク/効果モンスター/攻2300/←/↓/↘
昆虫族・植物族・爬虫類族モンスターを含むモンスター2体以上
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分の墓地から昆虫族・植物族・爬虫類族モンスター2体を除外して発動できる。デッキから「蕾禍」罠カード1枚を手札に加える。
②:このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの昆虫族・植物族・爬虫類族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターをデッキの一番下に戻し、このカードを特殊召喚する。このターン、自分は昆虫族・植物族・爬虫類族モンスターしか特殊召喚できない。
モチーフ
カード名は恐らくカマキリの別名である拝み虫 + 神主。
もしかしたら大国主(出雲大社のご祭神)もモチーフに含まれているかな?
イラストは鎌を構え、鎧武者を思わせる装いをした虫人。
『蕾禍ノ矢筈天牛』と同じく、凄くイケメン……。
この調子で、カッコいい虫人もリアルめな昆虫も虫娘な昆虫族もどんどん増えて……。
素材指定
昆虫族・植物族・爬虫類族を含むモンスター2体以上を素材として要求する昆虫族のリンク3。
必要な種族は『蕾禍ノ武者髑髏』と完全に同一ですが、リンク3なのでそれなりに展開力が必要です。
ただ、連鎖的な特殊召喚に長けた「蕾禍」デッキであれば、リンク召喚は難しくありません。
出典:遊戯王ニューロン
昆虫族デッキであれば『騎甲虫アームド・ホーン』を自身の効果で蘇生し、その際の除外コストをデッキボトムへ送って『蕾禍ノ矢筈天牛』を特殊召喚すれば少ない消費でリンク召喚できますね。
この流れであれば『騎甲虫アームド・ホーン』の召喚権追加や『蕾禍ノ矢筈天牛』の②で更なる展開に繋げやすく、より上位のリンクモンスターや横への展開も容易でしょう。
性能面
下向きと横向きのマーカーを両方持っているので、扱い易いリンク3モンスターです。
攻撃力も2300とリンク3モンスターとしてはそこそこですね。
そして、有する効果は2つ。
①の効果は、墓地の昆虫族・植物族・爬虫類族2体を除外して「蕾禍」罠カードをサーチするというもの。
現状、サーチ先は後述する『蕾禍大輪首狩舞』のみ。
ただ、この『蕾禍大輪首狩舞』が非常に優秀な罠カードなので、墓地リソースの消費のみで手札に加えられるこの効果は充分に強力。
今後、サーチ先となる「蕾禍」罠カードが増えると思われますので、ポテンシャルはかなり高そうです。
出典:遊戯王ニューロン
いや、増えるよな……?(疑心暗鬼)
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難点として、これら3種族は墓地リソースが重要な種族であり、コストは少々重め。
『蕾禍ノ毬首』や『蕾禍ノ矢筈天牛』はもちろん、昆虫族デッキであれば『重騎甲虫マイティ・ネプチューン』なども駆使して除外ゾーンを回収していきたいですね。
除外コストに適する『共振虫』も、サーチ効果から『重騎甲虫マイティ・ネプチューン』との相性が良好です。
②の効果は、『蕾禍ノ武者髑髏』と同様の蘇生効果。
このモンスターはリンク3と高いので、この蘇生効果は非常に生きますね。
リンク2以下のリンクモンスターも積極的に戻して良さそうです。
唯一『蕾禍ノ武者髑髏』と異なる点として、このモンスター以降の「蕾禍」リンクモンスターは蘇生効果の使用前なら昆虫族・植物族・爬虫類族以外のモンスターを特殊召喚可能。
各種族の縛りのキツさから依然として難しいものの、他種族との併用も一応は可能です。
出典:遊戯王ニューロン
その他、風属性なので「B・F」ともサポートを共有しやすいかも?
展開力の高い昆虫族なので自己再生も行いやすく、シンクロ召喚の素材で①の墓地コストを確保しやすい点でも相性は良好ですね。
蕾禍ノ鎖蛇巳(ライカノクサリガミ)
出典:【公式】遊戯王OCG
テキスト
リンク4/炎属性/爬虫類族/リンク/効果モンスター/攻2900/↙/↓/↘/→
昆虫族・植物族・爬虫類族モンスターを含むモンスター2体以上
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:相手がモンスターの効果を発動した場合に発動できる。このターン、お互いに手札のモンスターの効果を発動できない。
②:このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの昆虫族・植物族・爬虫類族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターをデッキの一番下に戻し、このカードを特殊召喚する。このターン、自分は昆虫族・植物族・爬虫類族モンスターしか特殊召喚できない。
素材指定
昆虫族・植物族・爬虫類族を含むモンスター2体以上を素材として要求する爬虫類族のリンク4。
他のリンク4の例に漏れず重いですが、「蕾禍」モンスターは展開力が高く、『蕾禍ノ武者髑髏』や『蕾禍ノ御拝神主』の自己再生も駆使すれば容易にリンク召喚可能でしょう。
出典:遊戯王ニューロン
特に爬虫類族デッキでは、『黎溟界闢』の存在により素材を揃えやすいですね。
逆に、昆虫族デッキ・植物族デッキでは高リンクに辿り着く前に種族縛りが発生している可能性が高く、リンク召喚の敷居は高いと思われます。
性能面
下3方向のマーカーに加えて横向きのマーカーも持つので、自身の場の広範囲を網羅できる扱い易いリンク4モンスター。
攻撃力も2900と、リンク4モンスターとしては高めで頼りになります。
そして、有する効果は2つ。
①の効果は、相手モンスターの効果の発動をトリガーに、お互いの手札で発動するモンスター効果を封じるというもの。
手札誘発や手札の自己特殊召喚効果持ち(チェーンを組むもののみ)を封じられますね。
タイミングは任意なので、好きなタイミングで発動可能なのも融通が利いてありがたい……。
しかし、「蕾禍」モンスターには手札で発動する効果は存在せず、ターン中最初の相手モンスター効果をトリガーに使用する事になると思われます。
出典:遊戯王ニューロン
自身が手札誘発を握っている場合は、発動タイミングに注意したいですね。
また、トリガーの関係上1回目は効果を通してしまうので、過信はせずに多少の拘束力を持つ程度に考えておいた方が無難でしょう。
②の効果は、やはり「蕾禍」リンクモンスター共通の蘇生効果。
高攻撃力かつリンク4のこのモンスターを蘇生する意義は大きく、アタッカーや素材として大いに活躍が期待できます。
出典:遊戯王ニューロン
不死身の半蛇美女とか、めっちゃ「レプティレス」っぽい……。
蕾禍ノ大王鬼牙(ライカノダイオウガ)
出典:【公式】遊戯王OCG
テキスト
リンク5/地属性/昆虫族/リンク/効果モンスター/攻3300/←/↙/↓/↘/→
昆虫族・植物族・爬虫類族モンスター2体以上
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:相手のデッキ・EXデッキからモンスターが特殊召喚された場合に発動できる。フィールドのモンスター2体を破壊する。
②:このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの昆虫族・植物族・爬虫類族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターをデッキの一番下に戻し、このカードを特殊召喚する。このターン、自分は昆虫族・植物族・爬虫類族モンスターしか特殊召喚できない。
モチーフ
全身が甲冑で覆われており、昆虫族の「蕾禍」モンスターでは最も異彩を放った姿をしています。
兜の形状から、クワガタがモチーフっぽいですね。
素材指定
初となる昆虫族のリンク5モンスター。
出典:遊戯王ニューロン
サイバース族、ドラゴン族、悪魔族、鳥獣族と比較的メジャーな種族が続いた中、新たなリンク5はまさかの昆虫族でした。(※2024/1/19時点:公式デュエルで使用可能なモンスターのみ)
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そして、昆虫族・植物族・爬虫類族という種族の指定こそあるものの、初の2体素材でリンク召喚可能なリンク5モンスターでもありますね。
「蕾禍」デッキなら蘇生効果を持つリンクモンスターの存在から容易にリンク召喚でき、『蕾禍ノ御拝神主』となら昆虫族デッキに派遣も容易。
展開力が高いものの縛りのキツい「ビートルーパー」デッキや「B・F」デッキでは、有用なリンク召喚先になると思われます。
なお、「蕾禍」リンクモンスターの中でこのモンスターだけは昆虫族・植物族・爬虫類族のモンスターのみしか素材にできないので間違えないように注意したいですね。
性能面
上述の通りリンク5。
横向きと下向きを完全網羅した、通常運用では最強のマーカー持ちですね。
「蕾禍」はリンクマーカーが自身の場を向いたリンクモンスターばかりですが、その最たる存在と言えます。
出典:遊戯王ニューロン
公式デュエルで使用可能なリンク5モンスターに限れば、同様のリンクマーカーを持つモンスターは『L・G・D』と『鉄獣式強襲機動兵装改“BucephalusII”』のみ。
出典:遊戯王ニューロン
前者は素材数の多さに維持コスト持ちと極めて重く、後者は「トライブリゲード」カードの採用が必須となるモンスター。
派遣する場合は事実上昆虫族専用リンクモンスターとなりがちですが、それでも扱い易さに限ればリンク5モンスターの中ではピカイチでしょう。
攻撃力は3300とリンク5モンスターとしてはやや低めですが、その点でも出し易さを考慮すれば充分な数値と言えます。
そして、有する効果は2つ。
①の効果は、相手のデッキ・EXデッキからの特殊召喚をトリガーとした複数除去。
緩いトリガーでモンスター2体を除去でき、非常に強力です。
破壊なので防がれやすいものの、対象を取らないのも心強いですね。
しかし、確実に2体破壊しないといけないので、自身のモンスターを巻き込む危険が有ります。
それでも止めなければならない相手モンスターも多いでしょうし、自身を巻き込んででも破壊する場面は多そうですね。
幸い、後述する②の効果で比較的リカバリーが容易です。
また、トリガーが緩いとはいえ発動タイミングが相手依存。
状況次第では破壊したいモンスターを狙えない場面も散見されそうですので、その点も留意しておきたいですね。
②の効果ですが、このモンスターも他の「蕾禍」リンクモンスターの例に漏れず自己蘇生効果。
リンク5モンスターとしては低めと言ったものの、この共通の蘇生効果を有しているとなると話は別ですね。
寧ろ、何度でも蘇る除去効果持ちのリンク5がこの攻撃力は、かなり凶悪と言えます。
しかし、耐性は一切持たないので除外やバウンスには無力。
出典:遊戯王ニューロン
状況次第では対象耐性・破壊耐性持ちの『大騎甲虫インヴィンシブル・アトラス』や、多少の拘束力を持つ『蕾禍ノ鎖蛇巳』で展開を止める動きも選択肢には入れておきたいです。
それでも、蘇生効果と除去効果から昆虫らしいしぶとさと厄介さを合せ持ち、昆虫族初のリンク5に相応しい性能だと思います。
荒武者を思わせるイラスト通り、存分に戦場を荒らしてくれそうです。
魔法
永続魔法カードが1種登場しています。
蕾禍繚乱狂咲(ライカリョウランクルイザキ)
出典:【公式】遊戯王OCG
テキスト
永続魔法
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:フィールドの昆虫族・植物族・爬虫類族モンスターの攻撃力・守備力は300アップし、それ以外のフィールドのモンスターの攻撃力・守備力は300ダウンする。
②:以下の効果から1つを選択して発動できる。
●デッキから「蕾禍」モンスター1体を手札に加える。その後、自分の手札を1枚選んで捨てる。
●自分の手札・墓地・除外状態の「蕾禍」モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。
性能面
永続魔法カードであり、有する効果は2つ。
①の効果は、昆虫族・植物族・爬虫類族モンスターの攻撃力を300上げ、それ以外の種族の攻撃力を300下げるというもの。
他種族と600もの打点の差を付けられる点はそこそこ強力。
「蕾禍」デッキやこれら3種族の種族デッキでは、戦闘補助として役立ちそうです。
ただ、昆虫族デッキで使用する場合、打点強化により『大騎甲虫インヴィンシブル・アトラス』の耐性が失われる点には注意したいですね。
②の効果は選択式となっており、片方は「蕾禍」モンスター1体をサーチし、その後に手札を1枚捨てるというもの。
もう片方は、手札・墓地・除外ゾーンの「蕾禍」モンスターを特殊召喚できるというものですね。
前者は「蕾禍」デッキの初動を安定させる事が可能。
重要な初動要員である『蕾禍ノ毬首』へのアクセス手段として有用です。
任意の手札を墓地に送れるので、そちらもコンボに繫げやすいでしょう。
『蕾禍ノ鎧石竜』の自己特殊召喚効果のコスト、『蕾禍ノ矢筈天牛』や『蕾禍ノ武者髑髏』の蘇生先を確保しても良いですね。
後者は「蕾禍」デッキの展開力を更に高めてくれます。
手札以外からの特殊召喚であればアドバンテージも稼げており、デュエル中盤以降はこちらの効果がメインになりそうです。
効果を無効にしないのも嬉しいですね。
ただ、守備表示に限定されるので、「蕾禍」リンクモンスターは特殊召喚できません。
残念ではありますが、既に「蕾禍」リンクモンスターが墓地に存在する状態であれば、共通効果の蘇生で事実上の入れ替えが可能。
「蕾禍」デッキ自体の展開力の高さもあり、この点はそこまで気になら無さそうですね。
総じて、戦闘補助・初動の安定・展開力強化と、多くの役割をこなして「蕾禍」デッキの安定感を高めてくれる強力な永続魔法です。
罠
通常罠カードが1種登場しています。
蕾禍大輪首狩舞(ライカダイリンクビカリマイ)
テキスト
通常罠
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドの昆虫族・植物族・爬虫類族Lモンスターの種族の種類の数まで、相手フィールドのカードを対象として発動できる。そのカードを破壊する。
②:このターンに墓地へ送られていないこのカードが墓地に存在する状態で、自分フィールドの表側表示の昆虫族・植物族・爬虫類族モンスターが戦闘・効果で破壊された場合、このカードを除外し、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを破壊する。
性能面
「蕾禍」に属する通常罠カード。
現状(2024/1/19時点)、『蕾禍ノ御拝神主』の①でサーチ可能な唯一のカードでもあり、重要度は高いですね。
有する効果は2つ。
①の効果は、自身の場のリンクモンスターの種族数に応じた除去効果。
やはり、条件となる種族は昆虫族・植物族・爬虫類族に限られますが、カードの種類を問わない除去は非常に有用です。
該当種族から、一度に破壊できる枚数は最大3枚となりますね。
条件となるリンクモンスターを場に並べること自体はそれ程難しくありません。
蘇生を得意とする「蕾禍」リンクモンスターなら尚更でしょう。
除去の種類も対象を取る破壊で防がれやすいですが、フリーチェーンかつ状況次第では複数枚の除去が可能であり、極めて強力。
1枚だけの破壊でも充分有用なので、それぞれの種族デッキでも活躍できますね。
特に、昆虫族デッキの場合は万能除去が極めて貴重。
昆虫族デッキであれば容易にリンク召喚が可能な『蕾禍ノ御拝神主』でサーチできますし、是非とも合わせて採用したいカードです。
②の効果は、昆虫族・植物族・爬虫類族モンスターの破壊をトリガーに、墓地の自身を除外して相手モンスター1体を破壊するというもの。
やはり対象を取る破壊と防がれやすく、①と異なりモンスターしか破壊できません。
ただ、墓地コストのみで相手モンスターを道連れにでき、表示形式も問わず破壊可能なので、相手からしたら厄介極まりないでしょう。
その場合は自身のモンスターも破壊されていますが、「蕾禍」リンクモンスターであれば蘇生が容易であり、損失も気になりにくいです。
トリガーがやや受動的なのは難点ですが、自身の効果で破壊しても満たすことが可能。
蘇生の得意なテーマでリカバリーしやすいですし、能動的に破壊していくのも選択肢としてありだと思います。
こちらの効果も有用なので直接墓地に送るのも悪くありませんが、即座に発動できない遅さは念頭に置いておきたいところ。
やはり、①の効果使用後に発動を狙う方が自然でしょう。
除外した後は『蕾禍ノ毬首』で回収して使い回したいですね。
出典:遊戯王ニューロン
その他、昆虫族リンクモンスターと相性の良い通常罠カードなので『アティプスの蟲惑魔』と組み合わせたいところですが、相性は余り良くなさそうかな?
墓地効果で自身を除外してしまうことも多く、『アティプスの蟲惑魔』の②の打点強化による参照や③の除去効果のコストに向きませんしね。
総評
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「蟲惑魔」や「ナチュル」、『樹冠の甲帝ベアグラム』などで結び付きの強い昆虫族・植物族はともかく、爬虫類族までをもサポートに含むテーマが登場するのは意外でしたね。
出典:【公式】遊戯王OCG
それに加え唐突な新テーマでしたが、魔法・罠カードのイラストを見るにストーリー枠では無さそう?
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それとも、「罪宝」関連テーマとストーリーで合流するとか?
「レガシー・オブ・デストラクション」でのナンバリングは続いていますし、ストーリー枠の可能性も低くは無さそうですが、果たして……?
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実用性の面でも、「サンアバロン」や「アロマ」を有する植物族はともかく、他の2種族はリンクモンスターの総数・質ともに今ひとつでしたし、種族強化の面でも嬉しい追加でした。
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それでも昆虫族は10種存在するのでまだ良いですが、爬虫類に至っては3種でしたからね……。
そして、まさかの和風イケメン昆虫族が多数登場。3種で多数っていうのも悲しいけど……。
私の好みにガン刺さりなので、継続的に新規カード登場してくれたら良いな~。
自分語りで申し訳ありませんが、OCG初期から本当に大好きですからね、昆虫族。
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ストーリー枠かは不明なものの、構成的には昆虫族・植物族・爬虫類族版の「トライブリゲード」とも言えるテーマですし、「蕾禍」罠カードも1種しか存在しないので私は今後の強化にも期待できそうな気がしています。
他の種族も植物族に爬虫類族と好きな種族なので、是非ともデッキを組みたいですね。
それにしても、まだまだ多くの種族にリンク5以上のリンクモンスターが配られていない中、まさか昆虫族に配られるとは……。
しかも、耐性を持たないとは言え強力な除去効果に蘇生効果と非常に優秀。
昆虫族、この調子で不遇種族を脱却して欲しいですね~。
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後、余談になりますが『虫忍ハガクレミノ』と『ナーガ』もこのテーマを見越しての再録と思われます。
「トーナメントパック」での再録情報公開時はマジで意味不明だったこの2種ですが、「蕾禍」の存在が判明した今は納得の再録ですね。
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『ナーガ』は言わずもがなで、『虫忍ハガクレミノ』も貴重な素材縛りの緩い昆虫族リンクモンスターですから。
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他に、『ピリ・レイスの地図』も『ユベル』と「蕾禍」を意識したものかもですね?
最後に
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まさか、『ナーガ』とシナジーするカードが登場するとは……。
[デッキ内で発動する誘発効果]という、ほとんど特殊裁定に近いモンスター効果持ちなので、強化されることは永劫無いと思っていました……。
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他のデッキ内の効果持ちを見ても「憑依装着」モンスターや「メタル化」モンスターたちはチェーンに乗らない効果ですし、本当に類例が少ないです。
ただ、ここで明らかに『ナーガ』を意識したカードが登場したということは、[デッキ内で発動する誘発効果]に関して何かしらアクションが有りそうな気がしています。
今後、類似効果が増えたりするのかも?
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