おはようございます。
DIPTERAです。
今回はマイ・フェイバリット・テーマである聖天樹、及び関連テーマである聖蔓、聖種について語っていくシリーズの第2弾。
当記事では上記のカテゴリに属するカードの中から通常モンスター・リンクモンスターを紹介していきます。
カテゴリ全体の詳細は第1弾のカテゴリ編をご参照ください。
関連記事↓
初めに
今回は聖天樹及び関連カテゴリである聖蔓、聖種の中から主軸となるリンクモンスター全種とメインデッキの最重要モンスターである通常モンスター1種を解説。
通常モンスターに関しては「素材としてのみとはいえここまで活躍する通常モンスター他にいないのでは?」と言いたくなるレベルで重要度高いです。
彼らと違って戦闘はからっきしですけどね。
通常モンスター
聖種の地霊(サンシード・ゲニウスロキ)
全ての始まり。
聖天樹デッキの起点と言えるモンスターであり、当記事で紹介するモンスターでは唯一の聖種。
種子から大樹へと成長していくというコンセプトもまたこのカテゴリの魅力ですよね。
どんどん成長していくデザイン大好きです。
このモンスターから聖天樹リンクモンスターをリンク召喚していく事で専用サポートを駆使した大量展開に繋げ、圧倒的なアドバンテージを稼げます。
この様に起点となる最重要モンスターですが、聖種に属しレベル1の通常モンスターであり攻撃力0、更には植物族なのでサポートも豊富。
名指しのサポートまで存在するのでどこかのデュアルHEROばりに多数のサポートを受けられます。
リクルートは聖蔓の播種、予想GUY、ローンファイア・ブロッサム、レスキューラビット。
サーチは苦渋の決断、ワンチャン!?、ピリ・レイスの地図。
蘇生は聖天樹の灰樹精、聖種の天双芽、聖蔓の社、思い出のブランコ、黙する死者、増草剤。
ざっと列挙するだけでも異常な数のサポートに対応していることが分かりますね~。
これは本当にありがたい。
サーチ・リクルートの難しい初動要員ってそれだけでも相当な不安要素になりますから……。
彼女も後発のサポートで大幅にマシにはなりましたが……。
聖天樹を軸にしたデッキではこのモンスターを如何にして素早く場に展開し素材にできるかが肝となります。
豊富なサポートを駆使してなんとしても引き込みたいカードです。
余談ですがアニメ初登場の通常モンスターがOCG化されるのは実に11年ぶり。
また、スペクターのデュエル回数が3回と少ないにも関わらず多くのデュエリストから過労死認定を受けた稀有なカードでもあります。
ブルーエンジェル戦で3回、Playmaker戦で4回、ライトニング戦に至っては7回も召喚・特殊召喚されて全てリンク素材になっています。新記録じゃね?
後、元々語呂の良いカード名が多いテーマですが、特に声に出して読みたいカード名だと個人的に思う。
サンシードゲニウスロキ。
聖天樹(サンアバロン)
全て攻撃力0のリンクモンスターであり、攻撃対象にならない共通効果を持っています。
大まかに下向きのマーカーを持つ大樹のモンスターと横向きのマーカーを持つややヒト型に寄ったモンスターの2種に分類でき、アニメで使用された表現から当記事では前者を「母なる樹」、後者を「枝葉」と表現します。
母なる樹
4種存在。
スペクター曰く「我が母なる大樹(聖天樹)」。
聖天樹の大母神以外はダメージを受けた際に同じ数値分だけライフゲインしつつ聖蔓リンクモンスターをリクルートする効果も有しています。
聖天樹の幼精(サンアバロン・ドリュアス)
聖天樹第1形態。
レベル4以下の植物族1体でリンク召喚可能なので容易に展開できますね。
共通効果でリンク1としては場持ちも良く、EXに聖蔓リンクモンスターも採用しておけば実質ダメージを防ぎつつ展開も可能と植物族をメインとしたデッキでEXに空きがあるなら採用しても良さそうな汎用性の高さです。
しかし、このモンスターが真価を発揮するのは上述の聖種の地霊を素材にEXモンスターゾーンにリンク召喚された場合です。
デッキからサンヴァイン魔法・罠をサーチでき、サーチ先がリクルート効果や蘇生効果を持つので連鎖的にモンスターを展開していけます。サンヴァイン罠が1枚も存在しないのは内緒。
また、同名カードのサーチ効果の発動回数にターン制限が無いのでEXモンスターゾーンを空けて再び同名カードをリンク召喚の流れを繰り返せばサーチ効果を複数回発動可能。
聖天樹リンクモンスターには横向きのリンクマーカーを持つメインモンスターゾーンに展開し易いリンクモンスターも存在するので、複数回のサーチ効果の発動も難しくはありません。
地霊と共に聖天樹デッキで根幹をなす最重要カードの1枚と言えますね。
イラストは創作に登場するトレントなどを彷彿とさせる人面樹。
それ程大きくは見えませんが、アニメではこの段階でも既に3階建ての建物程度のサイズはありました。
聖天樹の精霊(サンアバロン・ドリュアデス)
聖天樹第2形態。
聖天樹リンクモンスターを要求する素材指定からほぼ聖天樹デッキ専用のモンスターですね。
また、母なる樹では唯一固有効果を有していません。
しかし、母なる樹では唯一聖種の影芽で複製が可能な複数のリンクマーカーを持つモンスターなので、重要度は決して低くは無いです。
上記のメリットからもっぱらリンク素材としての運用が主になるでしょうが、共通のライフゲイン&聖蔓リクルート効果もターン2回に増えています。
その為、除去から守り切れるのであればダメージは受けづらく妨害や手札事故で思う様に展開できない場合はこのモンスターを場に維持するのも選択肢としては有りでしょう。
後、イラストでは分かりづらいですがこのモンスターから幹にエルフ耳の女性が埋まっていますね。
恐らくは聖天樹の『母』のイメージを体現している存在だと思われます。
聖天樹の大精霊(サンアバロン・ドリュアノーム)
聖天樹第3形態。
その様相はもはや『大樹』を通り越して『森』。
また、幹の一部が触手状になっています。
ちなみにアニメでは幼精の段階から触手状の幹を出していました。
素材指定が緩いので植物族で下向きのリンクマーカーを複数持つ種族汎用のリンクモンスターとしても使えなくはないです。
性能面では共通の聖蔓リンクモンスターをリクルートする効果がターン3回に増えていますね。
リクルートされるモンスターの性能も込みで考えた場合、戦闘のみでの突破はほぼ不可能なレベルになっています。
また、固有効果としてリンク先のモンスターが攻撃対象にされた時、そのモンスターの位置を移動させて攻撃を無効にできます。
相手に筒抜けで能動的に発動する事はまず不可能なので、牽制としての意味合いが強い効果ですね。
一応は関連カードに専用魔法・罠に耐性を付与できる聖蔓の乙女が存在するので、彼女を守る為に使える機会はあるかも?
どちらの効果も能動的には発動しづらく主軸には据えづらいモンスターですが、除去から守る事さえできれば相手は相当にダメージを与えづらくなるので高いポテンシャルを秘めてはいますね。
アニメでもブルーエンジェルの使用するトリックスターの猛攻を凌ぎ切りライトニングからはスペクターのエースモンスターと呼ばれています。
余談ですが、このモンスターが存在するにも関わらずスペクターは財前晃を人質にとってプレイメイカーの攻撃を封じていました。
もし仮にプレイメイカーが人質を無視して攻撃宣言をしていても攻撃を無効にできていた辺り、スペクターの性格の悪さ抜かりなさがよく出ていると言えます。
聖天樹の大母神(サンアバロン・ドリュアトランティエ)
聖天樹最終形態。
見事なまでに咲き誇っていますね。
そのサクラを彷彿とさせるデザインに日本人でときめかない人がいるのかと思ってしまう程に根源的な美しさを感じます。
素材指定はリンクモンスターを指定しているのみで、聖天樹リンクモンスターの中では唯一植物族をリンク素材に指定していません。
コントロール奪取した植物族以外のリンクモンスターも素材にできますね。
効果はリンク召喚時のサンアバロン魔法・罠サーチ。
即座にアドバンテージを獲得できるこの効果が有用なのは言わずもがなです。
しかし、サーチ先は聖天樹の開花一択。
強力な制圧効果とパンプ効果を有しているとはいえ、状況を選ぶ永続罠しかサーチ先が存在しないのはサーチ効果としては使い勝手悪めですね。
複数枚採用するカードでも無いのでサーチ先の素引きも怖いです。
ちなみにですがカテゴリ単位でのサーチ効果でサーチ先が1種しかないカード、私は他に四霊術しか知りません。
その四霊術に関しては憑依も選択肢として存在しているので実質的には現状サンアバロン魔法・罠が唯一かと思います。他にもあれば教えてください。
サーチ以外を含めてもカテゴリのサポート先が1種で私が思い出せるのはマテリアクトルぐらい。
せめてサンヴァイン魔法・罠もサーチ出来れば……。
リンク4と比較的重めなモンスターなのでサーチ先の選択肢は早急に増やして欲しいですね。
もう1つの効果はリンク先のリンクモンスターをリリースしてそのリンクマーカー数と同じ数だけ相手のカードを破壊する効果。
対象も取らないので除去効果としては性能高め。
しかし、このモンスター自体がやはり重いのとリンクモンスターをリリースするというコストもかなり重め。
破壊効果にチェーンして効果を無効にでもされたら目も当てられません。
また、何故か進化前のモンスターたちが有していた聖蔓リンクモンスターをリクルートする効果をこのモンスターは持っていないです。マジで何で?
単体で場に残っても何もできないモンスターなので効果を最大限生かすには相当な展開力が求められますね。
いろいろ語りましたがこのカードの最大のメリットは後述の聖蔓の剣士を攻撃力4000にできる点でしょう。
リンク1のモンスターとしては破格の打点を獲得できるので、それだけでもこのモンスターをリンク召喚する価値はありそうですね。
幸いこのモンスターの素材の重さもEXデッキのリンクモンスターを直接展開できる聖種の影芽でフォローし易いです。
ちなみにアニメではサーチ効果自体有しておらず、除去効果も表側の魔法・罠に限定されていました。
流石にカードパワーが低過ぎると判断されたのか大幅に強化されましたが、それでも切札がこの性能なのは少し悲しいです……。
枝葉
2種存在。
スペクター曰く「サンアバロンはどこまでも枝葉を伸ばす聖なる樹」。
聖天樹の月桂精(サンアバロン・ダフネ)
左右にリンクマーカーを持つリンク2。
固有効果として自身のモンスターをリリースして墓地の植物族リンクモンスターをEXデッキに回収できる効果を持っています。
効果はアドバンテージは稼げないどころかディスアドバンテージが大きいですが、枯渇し易い聖蔓リンクモンスターをEXデッキに回収できるのでリソースの回復は行えますね。
リンク先が空いている事が求められる場面も多いカテゴリなので、リンク素材にし辛いコントロール奪取した相手モンスターが邪魔になった際の処理にも一応は使えますか。
リンク2なので聖種の影芽の効果で横向きにリンク先を延ばせるリンクモンスターである事もこのモンスターのみのメリット。
後、イラストはかなり好きだったりしますね。
めちゃくちゃ美人ですし、アニメから描き直されてより植物らしい質感で描かれているのも凄く良いです。
聖天樹の灰樹精(サンアバロン・メリアス)
左右と上向きのリンクマーカーを持つリンク3。
聖天樹デッキでエクストラリンクを狙う場合は必須になりますね。
固有効果を2つ有しており、片方はリンク召喚時の地霊蘇生。
特定の通常モンスターしか蘇生できませんが、上述の通り地霊はリンク素材として非常に有用なモンスターであり聖天樹デッキではアクセス手段を豊富に採用しているでしょうから使い辛さは一切感じないでしょう。まだ地霊を働かせるのか……。
めちゃくちゃ強力な展開効果として機能しますし、これから記述するもう1つの固有効果との親和性も抜群です。
残りの固有効果は自身のリンク先の聖蔓に場の聖天樹の数と同じ数まで攻撃回数を増加させる効果。
連続攻撃の付与が強力であることは言うまでもありません。
ただ、効果の発動の為にはリンクモンスターを複数並べなければならず、相応に展開力は求められます。
しかし、聖天樹は展開力が低くなく、連続攻撃の付与対象である聖蔓もリンク1と非常に軽いリンクモンスターたちなのでテキストから受ける印象より条件を満たすのは遥かに容易です。
1体は自身で蘇生した地霊を素材に展開できるのもグッド。
基本的には防御寄りな効果の多い聖天樹では非常に攻撃的な効果であるのも貴重ですね。
ところでこのモンスター、アニメ再現の為でもあるのでしょうが蘇生効果の発動回数にターン制限が全くありません。
自身と蘇生した地霊で同名カードを連続でリンク召喚可能なので、継承の印の発動条件もすぐに満たせちゃいますね。EXに3積みしないといけないけど。
聖蔓(サンヴァイン)
聖天樹で生み出されるリンク1のモンスター達。
植物族通常モンスター1体でもリンク召喚できるので地霊を素材にしても簡単に出せますね。地霊くん、そろそろに労基に駆け込もうか……?
現状3種存在し、聖天樹デッキの戦闘のほとんどを担当するモンスターでもあります。
また、聖天樹リンクモンスターのリンクマーカーの数に比例して強化される効果が多めなのも特徴と言えるでしょう。
ただし聖天樹が除去されたら彼らも自滅していくので注意。
聖蔓の守護者(サンヴァイン・ガードナー)
ダメージ軽減とバトルフェイズを強制終了させる効果を持つ聖蔓リンク。
特に防御的な効果を持つ聖蔓ですが、キーカードの母なる樹が既に防御力高めで聖天樹デッキはそこそこ展開力高いので活躍の機会は少な目。
イラストは少しゴーレム味がありますね。
甲冑騎士っぽさもあってカッコイイ。
聖蔓の癒し手(サンヴァイン・ヒーラー)
2つのライフゲイン効果を合わせ持つ名前通りの回復要員。
効果は微小なライフゲインのみですが、素材にするだけならこのモンスターを経由した方が良いですね。
灰樹精で連続攻撃可能なモンスターがいるなら大幅ライフゲインも狙えるかもしれません。
イラストは非常に可愛らしいドリアード。
文字通り花があって良いですね。
余談ですが戦闘ダメージをトリガーとするライフゲイン効果はアニメで使用されず、OCG化まで自壊を除く効果が1つしか判明していなかった唯一の聖蔓リンクモンスターでした。
聖蔓の剣士(サンヴァイン・スラッシャー)
最重要聖蔓モンスター。
実際に戦闘を行うのはほぼこのモンスターになります。
効果は聖天樹のリンクマーカーの数に応じたパンプ。
大母神を対象にすれば攻撃力4000、灰樹精を対象にして効果を受ければ攻撃力3200の連続攻撃持ち。
ここまで来ると完全にリンク1の戦闘能力では無くなります。
しかも、ゴヨウシリーズやブレイン・クラッシャーに類似した戦闘破壊時のコントロール奪取効果まで有しています。
ここまで攻撃的なリンク1は遊戯王OCG全体で見ても唯一と思われます。
剣士程ではないですが、閃刀姫や機塊が比較的攻撃的なリンク1ですね。
また、地味に下向きのマーカーを持つ唯一の聖蔓。
エクストラリンクを狙う場合には更に重要度が上がりますね。
次回予告
今回は展開の起点となる通常モンスターと主軸となるリンクモンスターを紹介しました。
特に重要なモンスターは今回で全て紹介したので前回の記事と合わせてカテゴリの全体像はかなり掴めて頂けたのではないでしょうか?
次回の記事では当記事で紹介した主要なモンスターたちの周りを固めるサポートを紹介します。
次回で既存の関連カードは全て紹介できると思いますね。
最後に
私だけかもしれませんが、個人的に捕食植物に期待していた動きをこのテーマが行ってくれたのがめちゃくちゃ嬉しかったです。
捕食植物の登場黎明期、
- 素材に戦闘向きな効果が多い
- 捕食カウンターをばら撒かないと素材となるモンスターたちが本領を発揮できない
- 使用者のユーリが侵略者側であるアカデミア所属
という特徴を持っていたので、
- 巨大人喰い植物融合モンスターを融合召喚
- 融合召喚した巨大人喰い植物融合モンスターがその巨体で街(ハートランド)を覆い尽くす
- 素材モンスター達が戦闘担当
- 巨大人喰い植物融合モンスターが効果で素材モンスターを蘇生しつつ捕食カウンターをばら撒き素材モンスターを強化
- スターヴ・ヴェノムが植物で埋め尽くされた街を縦横無尽に飛び回る
こんな感じの素材モンスターが戦闘を担当し融合モンスターは素材モンスターを展開・強化して戦わせるテーマではないかと予想していたんですよね~。
実際には本当にただの素材で、初期の戦闘向けな効果を持つ捕食植物たちは採用すら難しい性能となってしまいました……。
アニメでの演出やイラストは勿論のこと、大樹が戦術のキーとなりつつ戦闘要員を展開するという捕食植物に期待していた動きを聖天樹が再現してくれていたのもこのテーマを好きになった大きな要因だと感じます。
途中から動物とのキメラ感が増した捕食植物と異なりイラストが正統派な植物族なのも良いですよね。
捕食植物は勿論、ヒト型の多い蟲惑魔やアロマなんかも普通に好きですけど、その種族の正統派なイラストもやっぱり欲しいですし。
前回の記事↓
次回の記事↓
コメント