おはようございます。
DIPTERAです。
当記事では2023/3/22に公開された「VSパック マキシマム・フォース」に収録される「アビス」関連カードの考察 & 雑感を述べたいと思います。
公開されたのは海竜族・光属性のマキシマムモンスター『輝鋼超竜デヴァスター・オケアビス』と、新たに「アビスカイト」という名称で括られた「アビス」罠カード3種。
出典:【公式】遊戯王ラッシュデュエル
指定されている割りにやたら数が少ないと思っていた光属性の海竜族ですが、まさかのマキシマムモンスターで登場しましたね……。
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新たな大型マキシマムモンスターを先に考察したいところですが、このモンスターは「アビスカイト」ありきの性能です。
なので先に、これら「アビスカイト」の名を持つ罠カード3種の考察 & 雑感から。
罠カード
上述の通り、今回判明した「アビス」罠カードは「アビスカイト」という共通名称を含んでいますね。
それぞれのイラストに可愛い人魚が写っていて華やかです。
効果も汎用的な海竜族サポートであり、マキシマムモンスター or マキシマムモードのモンスターを対象にした場合は、更なる追加効果も得られます。
アビスカイト・プリベントウォール
出典:【公式】遊戯王ラッシュデュエル
性能
条件→自身の海竜族が相手モンスターから攻撃を受ける攻撃宣言時。
効果→対象のモンスターはその戦闘で破壊されない。
対象がマキシマムモードの場合の効果→自身のライフを1000回復。
コチラは、相手モンスターの攻撃から自身の海竜族を守る「アビスカイト」。
場にモンスターが1体しかいないなら種族を選ばず使用できる『楽姫の独演』が存在し、マキシマムモンスターを守りたいなら『終焔の絶望』でこと足ります。
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特に後者は攻撃モンスターのバウンスまで行え、見返りの大きさが段違いですね。
しかし、自分の場のモンスターが何体でも発動でき、対象の種族が海竜族でさえあれば如何なるモンスターでも戦闘から守れるのはこのカードのみの利点。
海竜族デッキであれば充分採用に値する防御札ですね。
また、対象がマキシマムモードならライフゲインまで可能。
そこまで大きなメリットには感じないかも知れませんが、後述のマキシマムモンスターがライフコストを多用するので、そのコストを賄えます。
レアリティ
スーパーレアですね。
海竜族デッキではそれなりに使い易い防御札ですし、派手さは無いですが汎用性の高さが評価されたのでしょうか?
アビスカイト・プロテクション
出典:【公式】遊戯王ラッシュデュエル
性能
条件→相手がレベル5以上のモンスターを召喚・特殊召喚した時。
効果→自身の場の海竜族1体の攻撃力を1000アップする。
対象がマキシマムモンスターの場合の効果→ターン中、対象のモンスターは相手の効果で破壊されなくなる。
コチラは、自身の海竜族の攻撃力を大幅に強化する「アビスカイト」。
比較的緩い条件で1000ものパンプができ、戦闘破壊のリスクを大幅に減らせます。
この大幅パンプは海竜族でさえあればどのモンスターでも受けられ、コチラも『アビスカイト・プリベントウォール』に負けず劣らず海竜族デッキでは抜群の汎用性を誇りますね。
更に、効果を受けるのがマキシマムモンスターなら破壊耐性まで得られるのも強力。
戦闘破壊耐性は付きませんが、マキシマムモードのモンスターなら余程の高打点が出てこない限りは破壊されないでしょう。
余程の高打点が出てきた時は諦めましょう……。
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レアリティ
これまたスーパーレア。
やや発動できるタイミングは遅いですが、海竜族デッキでの汎用性の高さに加え、海竜族のマキシマムモンスターなら効果適用後は高確率で盤面に維持できる防御性能の高さが評価されましたかね?
確かに、カード名に違わない防御性能です。
アビスカイト・アルティメイル
出典:【公式】遊戯王ラッシュデュエル
性能
条件→相手の墓地にカードが送られた時。
コスト→このカードを除く、自身の場の魔法・罠カードを墓地へ送る。
効果→自身の場の海竜族1体の攻撃力を1000アップし、自身のライフを1000回復。
対象がマキシマムモンスターの場合の効果→ターン中、対象のモンスターは戦闘と相手の効果で破壊されなくなる。
なんと、効果を受けるモンスターがマキシマムモンスターの場合、上述の「アビスカイト」2種の効果を1枚で使用できると言える贅沢な効果。
一応、『アビスカイト・プリベントウォール』とは通常効果と追加効果が逆となっています。
また、コチラの追加効果はマキシマムモンスターでさえあればマキシマムモードである必要はなく、戦闘破壊耐性もターン中続くと細部は異なりますね。
ただ、マキシマムモードの海竜族モンスターに対して使用する場合は、上述の「アビスカイト」2種を同時に使用した場合とほぼ同等の性能と言えるでしょう。
しかし、コストで他の魔法・罠カードを1枚消費するので、コストパフォーマンスもほぼ同一になってしまっています。
一応、戦闘破壊耐性がターン中続く関係上、ほぼ同等と言いつつも性能はコチラがやや優位。
複数体の高打点モンスターが相手の場に並ぶ様な状況、または相手によって自身の海竜族モンスターが大幅な弱体化を受ける際にも対応できるのは利点ですね。
発動条件も「アビスカイト」では最も緩く、相手の墓地にカードが送られるだけで構いません。
墓地送りは使用後の魔法・罠カード、リリース、効果のコストと何でも良く、場や手札、デッキのどこから送られても問題なしです。
発動できない状況は極めて限られるでしょう。
ただ、このカードが1番に狙われた場合は話が別。
種族専用魔法・罠除去カードや、墓地に同名が存在する場合の『シードラゴン・ナイト』は発動前に処理される可能性が高く危険ですね。
効果自体は非常に強力ですが、コストの重さから他の「アビスカイト」ほど気軽に発動できません。
次の頁で考察するマキシマムモンスター『輝鋼超竜デヴァスター・オケアビス』と組み合わせて真価を発揮するカードとなります。
レアリティ
スーパーレアです。
いや、「アビスカイト」全部光らせてきた!?
汎用の海竜族サポートだからだと思いたい……。
マキシマムモンスター
まさかの3種目の「アビス」マキシマムモンスター。
ただし、公開済みの2種とは大きく趣を異にします。
輝鋼超竜デヴァスター・オケアビス
出典:【公式】遊戯王ラッシュデュエル
モチーフ
カード名の由来は恐らくオーケアノス+アビス。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
オーケアノスはギリシャ神話の海神ですね。
身近な言葉だと、大海・大洋を意味する英単語、オーシャン(ocean)のルーツでもあります。
また、オーケアノスにはオーケアニスと呼ばれる娘たちが存在。
このオーケアニスが元ネタのモンスターもOCGの「水精鱗」にいますね。
デヴァスターは破壊者を意味するデバステイター(devastator)からでしょうか?
光属性に在るまじき名称ですが、ある意味、非常に遊戯王らしいです。
やはり、3種目の「アビス」マキシマムモンスターという事もあり、彼らはOCGの「アビス」装備魔法に対応しているんでしょうか?
出典:【公式】遊戯王ラッシュデュエル
ちょうど向こうも3種で、『アビスケイル-クラーケン』とかあからさまに関連していそうに感じます。
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このモンスターは『アビスケイル-ミズチ』、『深淵竜神アビス・ポセイドラ』は『アビスケイル-ケートス』と対応しているのかもしれません。
まあ、これらも憶測でしかありませんが……。
性能
やはり、他の「アビス」マキシマムモンスターと同じく全てのパーツがレベル10のマキシマムモンスター(冗長なので以下:大型マキシマムモンスター)。
レベル10を指定する「天の」シリーズのサポートも存分に受けられますね。
事故率はどうしても高くなりますが、「天の」シリーズや『グランド・エクストリーム』で全力で事故を回避したいところです。
ただ、このモンスターは大型マキシマムモンスターとしては初のマキシマムアタック3500。
少し心許ない数値になってしまっていますが、「アビスカイト」3種が比較的低ステータスのこのモンスターをサポートできるので、それらで補うデザインになっているようです。
また、本体のみマキシマムモードの効果しか持ち合わせていません。
これも大型マキシマムモンスターとしては初ですね。
これは地味に厳しい点ですが、他の大型マキシマムモンスターも本体は単体で扱いづらい効果が多いので、デメリットとしては比較的軽いでしょうか?
上述の通り、このモンスターは『アビス』マキシマムモンスターでは唯一の光属性です。
『悪夢再び』に対応しないデメリットは見過ごせませんね。
本体
マキシマムモード時の効果しか持たないので単体ではバニラとなります。
幸い攻撃力は最上級モンスターの基準値である2500なので、高打点のバニラとして運用することが可能。実際には通常モンスターサポート受けられないからバニラ以下だけど……。
また、レベル10なので、ある程度は効果に耐性があるとも言えますね。
輝鋼超竜デヴァスター・オケアビス[L]
コスト→500ライフを支払う。
効果→自身の墓地から『アビスカイト・プリベントウォール』か『アビスカイト・プロテクション』を1枚サルベージ。
攻撃力2200の最上級モンスター。
最上級モンスターの基準値である攻撃力2500に大きく水を開けられていますね。
他の同攻撃力の最上級モンスターは大幅なパンプやより強力なエースに繋げられる効果など、何かしら攻撃的な効果を持っていることが多いです。
しかし、このモンスターは特に攻撃的な効果を持ち合わせておりません。
攻撃性能は極めて低いと言わざるを得ませんね。
ただし、このモンスターは固有効果で『アビスカイト・プリベントウォール』か『アビスカイト・プロテクション』1枚を墓地から回収可能。
この2種の「アビスカイト」は上述の通り優秀な海竜族専用防御札であり、このモンスターの場持ちの悪さを大きく補強できます。
コストもライフ500と低く、ステータスの低さの割りに継戦能力は高いと言えるでしょう。
相手によっては複数ターンに渡って生き残られる場合も多いのでは?
無論、「アビスカイト」ありきの性能であり、過信は禁物。
マキシマム召喚が可能な状況を除き、墓地に上記の「アビスカイト」2種が存在しなければ弱小最上級モンスターに過ぎないです。
輝鋼超竜デヴァスター・オケアビス[R]
コスト→デッキトップを3枚墓地へ送る。
効果→ターン中、自身の攻撃力を500アップ。
攻撃力2400の最上級モンスター。
やはり、最上級モンスターの基準値である攻撃力2500には届きません。
しかし、自身の効果で攻撃力2900まで底上げができ、自ターン中の戦闘能力はそこそこ高いです。
また、コストでデッキトップから3枚もの墓地肥やしも可能。
『輝鋼超竜デヴァスター・オケアビス[L]』でサルベージする「アビスカイト」を墓地に送れる可能性を大きく高められますし、後述する本体も条件で多量のモンスターを墓地に必要とするので、それらのサポートになります。
マキシマムモード
上述の通り、本体の効果はマキシマムモード時のみであり、その効果は以下の通り。
条件→自身の墓地に海竜族モンスターが10体以上の時。
コスト→手札を1枚墓地へ送る。
効果→ターン中、自身の攻撃力を相手モンスター1体の攻撃力分だけアップ。
そして、残りのパーツがマキシマムモードで追加される効果は以下の通り。
[L]→自分の墓地の『アビスカイト・アルティメイル』1枚をサルベージ。
[R]→レベル8以下の相手モンスター1体を破壊。
墓地レスどころか多量の墓地が必須!?
しかも、海竜族モンスター限定かつ最低10枚も必要!?
マキシマムモードでしか効果を使用できない点も相まって、非常に重いですね……。
ここに来て既存の「アビス」マキシマムモンスターと真逆のコンセプトとは……。
しかし、得られる効果自体は極めて強力です。
相手モンスターの攻撃力をそのまま自身の攻撃力に加えるので、相手の攻撃表示モンスターを対象にした場合は直接攻撃を行うに等しいです。
更に、『輝鋼超竜デヴァスター・オケアビス[R]』のパンプも組み合わせれば、与えるダメージは4000にものぼります。
もし、相手の場がレベル8以下の表側表示モンスターのみの場合はより極悪。
『輝鋼超竜デヴァスター・オケアビス[R]』の追加効果で除去まで行えば相手モンスターの攻撃力+4000の直接攻撃を通すこととなり、高確率でゲームエンドまで持っていけるでしょう。
ただ、本体の発動条件の重さはやはりネック。
幸い、『輝鋼超竜デヴァスター・オケアビス[R]』がコストとして3枚という多めの枚数をデッキトップから墓地に送れます。
本体自身の手札コストや『天の招来』などと併用すれば、必要な枚数を墓地に落とすことはそれ程難しくないでしょう。
出典:【公式】遊戯王ラッシュデュエル
また、この効果の条件は発動時のみ満たせていれば良いので、発動後は『B・B・B』などで墓地を減らしてもターン中は構いませんね。
そして、追加効果を得た『輝鋼超竜デヴァスター・オケアビス[L]』も侮れません。
『アビスカイト・プリベントウォール』 or 『アビスカイト・プロテクション』に加え、『アビスカイト・アルティメイル』まで手札に加えられます。
『アビスカイト・アルティメイル』は他の「アビスカイト」2種を内包しているに等しく、魔法・罠カード1枚を追加で要求するコストこそ非常に重いものの、付与できる耐性はかなり強固。
その重いコストも同時にサルベージした「アビスカイト」で賄えるので、マキシマム召喚した『輝鋼超竜デヴァスター・オケアビス』の維持を非常に容易にします。
総じて、マキシマム召喚に成功し「アビスカイト」と揃えることができれば高い制圧力を誇るマキシマムモンスターと言えますね。
攻勢に回った『輝鋼超竜デヴァスター・オケアビス』の破壊力はかなりのもの。
相手のライフを一瞬にして削り取り、仮に耐えられても「アビスカイト」により容易に突破されません。
ただ、それでなくても不安定なマキシマム召喚に遅い罠カードをセットで運用するため、布陣を整えるのには結構骨が折れそうです……。
相当な下準備が要求される点は見過ごせませんね。
また、相手の裏側守備表示モンスターに一切干渉できないのは大きな弱点と言えます。
裏側守備表示モンスターの除去手段も無ければ表示形式変更、セット封じ、貫通効果のいずれも持ち合わせていません。
そこは『B・B・B』などでサポートしたいところ。
また、マキシマムモードのこのモンスターと「アビスケイル」の布陣を揃えたところで、開幕の『ブラック・ホール』で簡単に崩される点も留意しておきたいです。
レアリティ
ノーマルパラレル or オーバーラッシュレアです。
他の新規マキシマムモンスターと同じですね。
何度見てもマキシマムモンスターとオーバーラッシュレアの親和性が高過ぎて欲しくて仕方ない……。
見事に購買意欲を刺激されています……。幸せ……。
総評
まさかの3種目の「アビス」マキシマムモンスターでした。
これはもう、「アビス」マキシマムモンスター3種を完全に別軸で組んだ方が良さそうですね。
複数のマキシマムモンスターを使い分ける様なコンセプトを期待していましたが、流石にレベル10のみのマキシマムモンスター3種を同時採用とかできる気がしません……。
出典:【公式】遊戯王ラッシュデュエル
翌日に発表された『天の招来』以外にも高性能なランダムサーチを貰え無ければ、軸を分けて組む方が無難そうです。
出典:【公式】遊戯王ラッシュデュエル
ただ、もし他のマキシマムモンスターと組み合わせるのであれば、『輝鋼超竜デヴァスター・オケアビス』の相方は同じ「アビス」の『深淵竜神アビス・ポセイドラ』が良さそうですね。
『輝鋼超竜デヴァスター・オケアビス[R]』で肥やした大量の墓地を全体除去に変換できますし、墓地レスにできなくとも耐性の穴は各種「アビスカイト」で埋められます。
反面、「アビスカイト」3種はどれも海竜族デッキで非常に使い易そうなサポートカード。
海竜族デッキの防御力は大幅に向上したと言えますね。
イラストアドも高く、非常に嬉しい新規です。レアリティがあからさまとか言わない……。
後、「アビスカイト」に写っている人魚たちもモンスターとして登場するんですかね?
だとしたら海竜族・光属性?
人魚が海竜族って、これ如何に……?
いや、既にOCGにいるけど……。
出典:【公式】遊戯王ラッシュデュエル
ちなみにですが、「アビス」魔法・罠カード6種に対して海竜族モンスターの残り枠は5種っぽいので、写っているモンスターがカード化するとしても最低1種は漏れますね……。
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最後に
『悪夢再び』との兼ね合いで「アビス」マキシマムモンスターは闇属性のみなのかと思っていましたが、結局は光属性のマキシマムモンスターも来ましたね~。
いつか、『光の召集』でもレジェンドカードで来ないかな〜?
そうだとしたら魔法カードの『悪夢再び』と罠カードの『光の召集』を両採用できるので、少しは「アビス」マキシマムモンスター共存させ易くなりそう……。
ちなみに、「VSパック マキシマム・フォース」には『光の召集』が入る枠残っていません……。
新レジェンドカードが来るとしたら『カイザー・シーホース』辺りでしょうか?
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