おはようございます。
DIPTERAです。
海外(TCG)のパック「Maze of Memories」にて遊戯王黎明期から登場している『ゲート・ガーディアン』がリメイクされました!!
本家『ゲート・ガーディアン』のリメイクも含め、実に10種もの関連カードが登場。
当記事では、海外で登場したこの10種の新規カードの考察・雑感を述べていきます。
※和訳テキストに関しては、遊戯王wiki大先生から引用。本当に頭が上がらない……。
これらのリメイクですが、結論から申して「最高の原作再現」です。
恐らくは多くのアニメ・原作ファンの方々が使いたかった『ゲート・ガーディアン』がここにあります。
『ゲート・ガーディアン』とは?
原作・アニメでの扱い
原作で遊戯 & 城之内 VS 迷宮兄弟のタッグデュエルで迷宮兄弟が使用。
何気に遊戯王シリーズ初のタッグデュエル。
『迷宮壁-ラビリンス・ウォール-』により発生した迷宮フィールドでの特殊ルールによるデュエルで、迷宮の出口を護る文字通りの「ガーディアン(守護者)」です。
原作では『雷魔神-サンガ』『風魔神-ヒューガ』『水魔神-スーガ』の合体した姿であり、合体とは言いつつもほとんど独立した3体のモンスターとして機能していました。
素材となる上記3体のモンスターは通称「三魔神」。
当記事でも3体の総称は「三魔神」で統一します。
迷宮兄弟は他にもモンスターをいくつか使用していますが、余り迷宮と関係無さそうなモチーフも多いです。
初期の遊戯王に多い、RPGゲーム(ドラクエとか)のダンジョンやそこに登場しそうなモンスターを意識しているのでしょうか?
まあ、遊戯王OCG(特に原作のマジック&ウィザーズ)は元々MTGのパロディですが。


私はMTG詳しくないですが、「スリヴァー」のデザイン良いですよね……。


美しいレディーもいますし……。
性能
OCGでは素材として場の「三魔神」を墓地に送り手札から特殊召喚するモンスター。
素材となる「三魔神」は全てレベル7の最上級モンスターで、場に存在する限り1度だけ相手の攻撃モンスターの攻撃力を0にする共通効果を持ちます。
ステータスもそれなりにあり、初期のモンスターのにしては単体でもそれなりに強いですね。
ただ、『ゲート・ガーディアン』の攻撃力は確かに高いのですが、素材3体を並べている状況に比べ総攻撃力が下っており、しかも効果を持たないので場に出すメリットがほとんどありませんね。
しかも、デッキやEXからではなく手札から特殊召喚するので、コストにした「三魔神」3体分のディスアドバンテージが丸々発生します。
「三魔神」がそれぞれ重い最上級モンスターなのもあり、特段メリットがある訳でもない高攻撃力なだけのモンスターを出すには割りに合わない消費と言わざるを得ません。
やはり、OCG最初期の大型モンスターって感じですね。
仕方ない部分もあるかもしれませんが、とても実用的ではないですし、原作の再現性も極めて低いです。
迷宮兄弟が使用した他のカードも同じく再現性低め。
フィールド魔法っぽい『迷宮壁-ラビリンス・ウォール-』も謎にモンスター化しましたしね。一応、原作でも融合素材になるなど、モンスターっぽい扱いでもありましたけど。
後、『地雷蜘蛛』とか原作の面影0です……。
ちなみに、『地雷蜘蛛』は原作では罠モンスターでした。
それでも謎に融合モンスターにされた『迷宮の魔戦車』よりは遥かにマシですが……。
Maze of Memories
2023/3/9に海外で発売されたパックですね。
ここに海外先行カードとして『ゲート・ガーディアン』を中心に迷宮兄弟の使用カードがリメイクされて新規収録されます。
これら新規カードの来日に関しては現状未定。
ただ、類例として2021/7/9に海外の「King’s Court」に収録された「絵札の三銃士」と「XYZ」が2021/9/25発売の「WORLD PREMIERE PACK 2021」、2022/1/28に海外の「The Grand Creators」に収録された『ゼクトライク-紅黄』が2022/9/10発売の「WORLD PREMIERE PACK 2022」で来日しています。
前例から類推すると、2023/9に発売されるであろう「WORLD PREMIERE PACK 2023」にて来日する可能性が濃厚ですね。
ちなみに「WORLD PREMIERE PACK 2021」では既存の「絵札の三銃士」関連カードや「XYZ」関連カードも再録されています。
予想通り「WORLD PREMIERE PACK 2023」に収録される場合は『ゲート・ガーディアン』と「三魔神」の最低4種は再録されそうです。
前置きが長くなりましたが、以下より判明した新規カードを紹介 & 考察していきます。
Gate Guardian
新たなカテゴリとして「三魔神」専用の融合モンスターである「Gate Guardian」が登場。
所属する融合モンスターは、それぞれ指定された「三魔神」を場から除外することでEXから特殊召喚できます。
言わば「XYZ」などと同じシステム。
ただ、「XYZ」や元祖『ゲート・ガーディアン』と異なり魔法・罠ゾーンからも「三魔神」を素材にできるので、非常に特殊召喚し易くなっていますね。
「三魔神」全てが『融合派兵』にも対応する様になり、後述の専用サポートで魔法・罠ゾーンにも容易に置ける為、素材の確保は想像以上に楽になりました。
私としては非常に理想的なリメイクだと思います。
ちなみに、融合モンスターのステータスは指定素材の攻守それぞれの合計値の半分となっています。
ここも『ゲート・ガーディアン』と同じですが、その関係で2体素材の融合モンスターは素材の片方よりステータス下がっていますね。
ここは高い方のステータスに合わせて欲しかったかもしれません……。
また、フィールドから離れた際に素材と同じ「三魔神」1体や下位種の「Gate Guardian」を特殊召喚可能。
原作で各パーツ(作中では『水魔神-スーガ』)が個別に撃破されても、残りのパーツが戦線を維持していた再現でしょう。
素材の「三魔神」も最上級モンスターであり、かなり強固な戦線維持として機能しますね。
ただし、各種[フィールドを離れた場合]の効果の例に漏れずバウンスでは発動できません。
上記以外の傾向としては、ほとんどの「Gate Guardian」融合モンスターが素材数と同じ数だけ同一ターンに発動可能な効果を有していますね。
これも原作で各「三魔神」が独立して戦闘を行い、効果を使用していた再現と思われます。
それでは、以下から各「Gate Guardian」モンスターを考察。
Gate Guardian of Thunder and Wind
テキスト
Gate Guardian of Thunder and Wind
融合・効果モンスター
星9/光属性/雷族/攻2500/守2200
「雷魔神-サンガ」+「風魔神-ヒューガ」
自分フィールドの上記カードを除外した場合のみ特殊召喚できる。
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。デッキから「雷魔神-サンガ」「風魔神-ヒューガ」「水魔神-スーガ」のいずれかのカード名が記された魔法・罠カード1枚を手札に加える。
(2):特殊召喚された表側表示のこのカードが相手によってフィールドから離れた場合に発動できる。除外されている自分の「雷魔神-サンガ」または「風魔神-ヒューガ」1体を選んで特殊召喚する。
性能
『雷魔神-サンガ』と『風魔神-ヒューガ』を素材とする「Gate Guardian」。
このモンスターは実質の原作再現。
『水魔神-スーガ』が破壊された際の『ゲート・ガーディアン』の姿そのものです。
種族・属性は『雷魔神-サンガ』と同一ですね。
効果は「三魔神」の内、いずれかのカード名が記された魔法・罠カードのサーチ。
そして、フィールドから離れた際には除外ゾーンから『雷魔神-サンガ』か『風魔神-ヒューガ』を特殊召喚できます。
サーチ効果という直接アドバンテージに繋がる固有効果故か、「Gate Guardian」融合モンスターの中ではこのモンスターだけ同一ターンの発動回数が1度のみですね。
しかし、サーチ効果の有用性は言わずもがな。
サーチ先もアドバンテージを失いづらい墓地効果持ちなので、除去を受けた際のリカバリー効果も含めて継戦能力は非常に高いです。
同時に、後述する『Riryoku Guardian』や『Double Attack! Wind and Thunder!!』をサーチできるので、ある意味で最も攻撃的な「Gate Guardian」とも言えますね。
攻守両面で大活躍するでしょう。
Gate Guardian of Wind and Water
テキスト
Gate Guardian of Wind and Water
融合・効果モンスター
星9/風属性/魔法使い族/攻2450/守2300
「風魔神-ヒューガ」+「水魔神-スーガ」
自分フィールドの上記カードを除外した場合のみ特殊召喚できる。
このカード名の(1)の効果は1ターンに2度まで使用できる。
(1):相手フィールドで魔法・罠カードの効果が発動した時に発動できる(同一チェーン上では1度まで)。その効果を無効にする。
(2):特殊召喚された表側表示のこのカードが相手によってフィールドから離れた場合に発動できる。除外されている自分の「風魔神-ヒューガ」または「水魔神-スーガ」1体を選んで特殊召喚する。
性能
こちらの素材は『風魔神-ヒューガ』と『水魔神-スーガ』。
種族・属性は『風魔神-ヒューガ』と同一です。
固有効果は1ターンに2度までの魔法・罠の無効。
フィールドから離れた際は除外ゾーンから『風魔神-ヒューガ』か『水魔神-スーガ』を特殊召喚できます。
相手の場で発動した効果限定であり、破壊こそしませんが、それでも2回相手の魔法・罠カードを無効にできる効果が弱い訳ありませんよね。
強力な制圧効果で、相手によっては初動を完全に潰しかねないこの性能は極悪。
ステータスこそ最弱ですが、2体素材の「Gate Guardian」では最も先行1ターン目に展開したいモンスターかもしれません。
「三魔神」デッキの先兵として活躍しそうです。
Gate Guardian of Water and Thunder
テキスト
Gate Guardian of Water and Thunder
融合・効果モンスター
星9/水属性/水族/攻2550/守2300
「水魔神-スーガ」+「雷魔神-サンガ」
自分フィールドの上記カードを除外した場合のみ特殊召喚できる。
このカード名の(1)の効果は1ターンに2度まで使用できる。
(1):自分・相手ターンに、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる(同一チェーン上では1度まで)。そのモンスターの攻撃力をターン終了時まで0にする。
(2):特殊召喚された表側表示のこのカードが相手によってフィールドから離れた場合に発動できる。除外されている自分の「水魔神-スーガ」または「雷魔神-サンガ」1体を選んで特殊召喚する。
性能
2体素材最後の「Gate Guardian」。
素材は『水魔神-スーガ』と『雷魔神-サンガ』。
種族・属性は『水魔神-スーガ』と同一です。
固有効果はフリーチェーンで相手モンスター1体の攻撃力を0にできます。
そして、フィールドから離れた際には『水魔神-スーガ』か『雷魔神-サンガ』を除外ゾーンから特殊召喚可能。
弱体化効果はやはり同一ターンに2回使用でき、効果もターン終了時まで続くので、複数のモンスターで攻め込む際にも、複数の相手モンスターから攻撃を受ける際にも活躍しますね。
「Gate Guardian」中で最も戦闘に強いモンスターはこのモンスターでしょう。
見え見えなのでコンバットトリックを決めることはできないでしょうが、相手の攻撃を強く牽制できます。
Gate Guardians Combined
テキスト
Gate Guardians Combined
融合・効果モンスター
星12/闇属性/戦士族/攻3750/守3400
「雷魔神-サンガ」+「風魔神-ヒューガ」+「水魔神-スーガ」
自分の手札・フィールド・墓地の上記カードを除外した場合のみ特殊召喚できる。
このカード名の(1)の効果は1ターンに3度まで発動できる。
(1):相手が自分フィールドのカードを対象とする効果を発動した時に発動できる。その効果を無効にして破壊する。
(2):特殊召喚された表側表示のこのカードが相手によってフィールドから離れた場合に発動できる。デッキ・EXデッキからレベル11以下の「Gate Guardian」モンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚する。
性能
全ての「三魔神」が融合した姿。
正統な『ゲート・ガーディアン』のリメイクと言えますね。
種族・属性も『ゲート・ガーディアン』と同じ戦士族・闇属性です。
本当になんでこの種族・属性なんだろう……?
また、融合モンスターの中ではこのモンスターのみが手札と墓地の「三魔神」を素材にできます。
そのお陰で『融合徴兵』や後述の専用魔法・罠の墓地効果によるサーチ、『おろかな埋葬』による墓地送りも有用な「三魔神」サポートとなりますね。
専用魔法・罠を直接墓地に送れる『おろかな副葬』も間接的に「三魔神」サーチとして使えて便利そうです。
固有効果は1ターンに3度まで対象を取る効果を無効にし破壊するというもの。
また、フィールドを離れた際にレベル11以下の「Gate Guardian」をリクルートできます。
無論、最上位種のこのモンスターであろうとバウンスではリクルート効果を発動できません。
しかし、バウンス効果はほとんどが対象を取る効果であり、対象に取る効果を3度も無効にできるのでリクルート効果に高確率で繋げられますね。
リクルートできる各種「Gate Guardian」融合モンスターが戦闘や魔法・罠に強めであり、除去されても高確率で「三魔神」を残せるのでリカバリー能力は想像以上に高そうです。
逆に、このモンスターを迅速に対処する場合は、「対象を取らない墓地送り」をした後に『墓穴の指名者』でリクルート効果を無効にするのが最も現実的ですかね?
とりあえずリクルート効果を無効にする方が手っ取り早そうです。
モンスターの起動効果なら「対象を取らないバウンス」が結構いますけど、フリーチェーンの除去が怖いですしね。
戦闘時のバウンスも同様。
後述の『Labyrinth Wall Shadow』が高レベルモンスター以外の戦闘を大きく阻害するので、コチラの方が困難と言えるかもしれません。
召喚・特殊召喚時の誘発効果なら、まだ安心して対処できますかね?
上記の通り、このモンスターを安定して突破するのはなかなかに困難。
いや、本当にカード名に違わない「守護者」です……。
対象を取らないバウンス効果と破壊耐性を合わせ持つ高レベルモンスターとかごく僅かですしね。
対象を取らないコントロール奪取も怖いですが、「三魔神」の関連カードには対象を取らない除去も多いので、リクルート効果を諦めれば対処自体は容易です。
総じて、原作再現しつつ現代ナイズされた『ゲート・ガーディアン』。
現環境に合わせた強力な効果に仕上がっています。
Labyrinth Wall
また、新たなカテゴリとして「Labyrinth Wall」も登場。
『迷宮壁-ラビリンス・ウォール-』も英語名が『Labyrinth Wall』なのでカテゴリに含まれていますね。
Labyrinth Wall Shadow
テキスト
Labyrinth Wall Shadow
フィールド魔法
(1):元々のレベルが5以上のモンスター以外のモンスターは召喚・反転召喚・特殊召喚したターンに攻撃できない。
(2):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。手札・デッキのモンスター及び除外されている自分のモンスターの中から、「雷魔神-サンガ」「風魔神-ヒューガ」「水魔神-スーガ」のいずれか1体を選び、永続魔法カード扱いとして自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。
(3):相手のバトルフェイズ開始時に、相手フィールドの攻撃力1600未満のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを破壊する。
性能
『迷宮壁-ラビリンス・ウォール-』と『ウォール・シャドウ』のリメイク。
高レベルモンスター以外への攻撃制限効果、「三魔神」を魔法 & 罠ゾーンに置く効果、バトルフェイズ開始時にATK1600未満の相手モンスターを破壊する効果を合わせ持つフィールド魔法です。
(1)の効果で低レベルモンスターは召喚・反転召喚・特殊召喚したターンに攻撃できないので、厄介な下級モンスターの攻撃を足止めできます。
戦闘時に対象を取らないバウンスを行う『N・グラン・モール』、反射ダメージを与えてくる「御巫」や『アマゾネスの剣士』など、『Gate Guardians Combined』の苦手とする相手を一時的に無力化しておけるのは大変心強いですね。
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レベルを持たないモンスターの攻撃も制限できるので、レベルを持たないエクシーズモンスターやリンクモンスターを足止めしておけるのも結構頼りになります。
現在は『Gate Guardians Combined』のATK3750すら上回る高攻撃力のモンスターも頻繁に特殊召喚される環境であり、その中でも採用率の高いエクシーズモンスターやリンクモンスターを足止めできるのは心強いです。
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また、汎用性が高く、戦闘時のバウンス効果まで持つ厄介な『神騎セイントレア』も一時的に対処できますね。
(2)は手札・デッキ・除外ゾーンから「三魔神」を魔法 & 罠ゾーンに置く効果。
このカードのメインとなる効果はコレでしょうね。
「Gate Guardian」融合モンスターの素材には魔法 & 罠ゾーンの「三魔神」も利用できるので、ほとんどノーコストのリクルートに等しい性能です。エクシーズ素材やリンク素材として悪用されないのもナイス。
毎ターン「三魔神」を供給できる、「三魔神」デッキのキーカードと言えますね。
また、除外ゾーンから置ける点もありがたい。
本来は再利用が困難な筈の除外という除去にも対応できますし、『Gate Guardians Combined』の素材で大量に「三魔神」を除外してしまってもリカバリーが容易。
「三魔神」は全てレベル7なので、『七星の宝刀』でデッキを回転させつつコストにした「三魔神」を呼び戻せるのも良いですね。
ただ、加減を忘れると除外ゾーンの「三魔神」が枯渇して各種「Gate Guardian」融合モンスターで呼び戻せなくなるのは注意。
この効果は同名ターン1が無いので、手札で重複しても張り替えながら使用できるのも嬉しいところ。
高速で「三魔神」を揃えてやりましょう。
(3)はバトルフェイズ開始時に低ステータスの相手モンスターを破壊できる効果。
このカード自体が高レベルモンスター以外への攻撃制限を有しているので活きる場面は少ないですが、苦手な『N・グラン・モール』などを早々に処理しておけるので牽制程度にはなります。
一応は『Gate Guardian of Water and Thunder』の弱体化効果ともコンボできますしね。
モンスター
「Labyrinth Wall」に関連する効果を持つモンスターも2種登場。
その内『Labyrinth Heavy Tank』は「三魔神」もサポートしています。
Labyrinth Heavy Tank
テキスト
Labyrinth Heavy Tank
効果モンスター
星7/闇属性/機械族/攻2400/守2400
このカードは召喚されたターンには攻撃できず、このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードはリリースなしで召喚できる。
(2):自分メインフェイズに発動できる。手札・デッキのモンスター及び除外されている自分のモンスターの中から、「雷魔神-サンガ」「風魔神-ヒューガ」「水魔神-スーガ」のいずれか1体を選び、永続魔法カード扱いとして自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。その後、自分フィールドに「Labyrinth Wall」カードが存在する場合、相手フィールドのモンスター1体を破壊できる。
性能
『迷宮の魔戦車』のリメイク。
謎に融合モンスターにされていたので、「三魔神」デッキで使用できる有用な効果モンスターにリメイクして貰えたのは本当に嬉しいです……。
リメイクされてもステータスが心許ない最上級モンスターですが、効果で召喚時のリリースを無くすことができます。
リリース無しで召喚してもステータスが減少するということもなく、実質下級モンスターとしては破格のステータスですね。
ただし、リリースの有無に関わらず召喚ターンには攻撃できないデメリットを有しています。
戦力としては期待できないでしょう。
しかし、このモンスターの真骨頂は『Labyrinth Wall Shadow』と同様の「三魔神」を魔法 & 罠ゾーンに置く効果。
「三魔神」デッキではいかにして早く「Gate Guardian」融合モンスターの素材を場に揃えるかが重要であり、素材となる「三魔神」の供給速度をブーストできるこのモンスターの存在意義は非常に大きいです。
更に、場に「Labyrinth Wall」が存在すれば追加でモンスター除去まで行えますね。
破壊できるのがモンスターのみとは言え、対象を取らない除去は極めて優秀。
召喚ターンの攻撃不可デメリットも、この追加効果まで行えるなら帳消しにできます。
『Labyrinth Wall Shadow』とこのモンスターが場に存在すれば、双方の効果で素材を揃え「Gate Guardian」融合モンスターを特殊召喚。
ついでに相手モンスターを1体破壊できるので、結果的に大きなアドバンテージを稼げますね。
後、このモンスターはレベル7なので「三魔神」と『七星の宝刀』を共有可能。
効果が同名ターン1であり、基本的に1体存在すれば問題ないので、2体目以降は気兼ねなくコストにできます。
Shadow Ghoul of the Labyrinth
テキスト
Shadow Ghoul of the Labyrinth
効果モンスター
星5/闇属性/アンデット族/攻1600/守1300
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードを手札から捨てて発動できる。デッキから「Labyrinth Wall」カード1枚を手札に加える。
(2):自分フィールドに「Labyrinth Wall」カードが存在する場合、相手モンスターが戦闘を行うダメージステップ開始時に墓地のこのカードを除外して発動できる。その相手モンスターを破壊する。
性能
『シャドウ・グール』のリメイク。
原作では『ウォール・シャドウ』の融合素材でしたが、OCGでは完全に無関係のモンスターとなりました。
ただ、リメイクされたコチラは、手札の自身をコストに「Labyrinth Wall」をサーチ可能。
また、「Labyrinth Wall」が場に存在すれば墓地効果で戦闘中の相手モンスターを破壊できます。
現状のカードプールからサーチ先は『Labyrinth Wall Shadow』ほぼ1択です。
ただ、その『Labyrinth Wall Shadow』が「三魔神」デッキのキーカードであり、このサーチ効果の重要度は極めて高いですね。
通常、フィールド魔法は手札でダブつくと腐りますが、『Labyrinth Wall Shadow』の「三魔神」を置く効果は同名ターン1の制限がありません。
もし『Labyrinth Wall Shadow』が重複していても、張り直せばパーツ集めに貢献できるので、中盤くらいまでならサーチ効果を持て余すことも少ないでしょう。
墓地効果は「Labyrinth Wall」が存在する時に戦闘を行っている相手モンスターを破壊できるというもの。
発動条件自体は自身のサーチ効果で自然に満たせますね。
コチラも『Labyrinth Wall Shadow』と同じく『Gate Guardians Combined』が苦手な戦闘時のバウンス効果や反射ダメージを与えてくる効果に対処できて有用。
『Labyrinth Wall Shadow』と異なり対象を取らず、ATK1600以上にも対応できるので、より万全を期せますね。
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また、「Gate Guardian」融合モンスターがコントロール奪取された際の保険にもなりますね。
流石にそのような状況で相手は攻撃宣言しないでしょうが、時間を稼げるだけでもありがたいです。
ただ、先に『Labyrinth Wall Shadow』が狙われそうですが……。
ちなみにですが、相手の『N・グラン・モール』と自身のモンスターが戦闘を行う場合でも、この効果を『N・グラン・モール』の効果にチェーンして発動し破壊すれば自身のモンスターのバウンスを防げますね。
『N・グラン・モール』は戦闘を行う双方のモンスターが効果解決時に場に残っていないとバウンスできないので。
パンプを受けていない『N・グラン・モール』はバトルフェイズ開始時に『Labyrinth Wall Shadow』でも破壊できますが、『禁じられた聖槍』などで守られる可能性もあるので一応は覚えておきたいです。
『Labyrinth Wall Shadow』で攻撃を防げるのも召喚ターンだけですしね。
魔法
『Labyrinth Wall Shadow』以外にも「三魔神」をテキストに含む魔法カードが2種登場。
「Labyrinth Wall」にこそ属していませんが、『Gate Guardian of Thunder and Wind』でサーチ可能です。
Double Attack! Wind and Thunder!!
テキスト
Double Attack! Wind and Thunder!!
速攻魔法
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドに「Gate Guardian」モンスターが存在する場合、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。
(2):自分メインフェイズに墓地のこのカードを除外して発動できる。デッキのモンスター及び除外されている自分のモンスターの中から、「雷魔神-サンガ」「風魔神-ヒューガ」「水魔神-スーガ」のいずれか1体を選んで手札に加える。
性能
場に「Gate Guardian」が存在する時に相手のカードを1枚破壊出来る速攻魔法。
更に墓地効果でデッキ・除外の「三魔神」を手札に加えられます。
専用の万能除去カード。
対象こそ取るものの、モンスター・魔法・罠のいずれも破壊できます。
「Gate Guardian」が存在するだけで良いので発動も容易ですね。
速攻魔法なのでフリーチェーンで相手のカードを除去できるのも優秀。
『Gate Guardians Combined』が苦手とする「対象を取らないバウンス」効果は起動効果が比較的多めなので、それらに先手を打てますね。
墓地効果では「三魔神」を手札に加えられるため、『Gate Guardians Combined』の展開を大きく補佐できます。
この墓地効果の存在意義は大きく、このカードを直接墓地に送れる『おろかな副葬』も「三魔神」デッキで有用なサポートとなりました。
Riryoku Guardian
テキスト
Riryoku Guardian
通常魔法
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分のLPが相手より低い場合、自分フィールドの元々のカード名に「Gate Guardian」を含むモンスター1体を対象として発動できる。相手のLPを半分にし、対象のモンスターの攻撃力を相手のLPの数値分アップする。
(2):墓地のこのカードを除外して発動できる。デッキのモンスター及び除外されている自分のモンスターの中から、「雷魔神-サンガ」「風魔神-ヒューガ」「水魔神-スーガ」のいずれか1体を選んで手札に加える。
性能
「Gate Guardian」が場に存在し、自身のライフが相手より低い場合に相手のライフを半減して自身の「Gate Guardian」に半減したライフと同数値のパンプを付与する効果。
更に墓地効果でデッキ・除外の「三魔神」を手札に加えられます。
墓地効果は『Double Attack! Wind and Thunder!!』と完全に同一ですね。
やはり目を引くのが相手のライフを半減し、半減した数値分「Gate Guardian」をパンプするという強烈な固有効果。
自身の「Gate Guardian」が相手の攻撃表示モンスターより攻撃力が勝っている or 相手の場にモンスターがいない状況で発動できれば、攻撃を妨害されない限り勝利が確定ですね。
ただし、発動条件が「Gate Guardian」の存在と相手より低いライフとなっており少々厳しめ。
充分に狙える範囲とはいえ腐るリスクも高く、手札で腐ったカードの処理が容易なテーマでもないので、複数枚の採用は難しいかもしれません。
ちなみにこの効果、『フォース』による原作の展開を完璧に再現しています。
『Gate Guardians Combined』が破壊されたら『Gate Guardian of Thunder and Wind』をリクルートし、効果でこのカードをサーチしてライフ半減 & パンプ効果を使用すればほぼ完全に原作と同じ動きを再現可能。
ここまで原作をリスペクトしたリメイクも珍しいですね……。
凄く好感が持てます!!
発動ターンの攻撃不可デメリットだけ消えましたが、それは普通に強化だからありがたいですね。
『聖天樹の呪精』などもOCG化の際は攻撃不可デメリット消えて欲しいです。
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罠
「三魔神」をテキストに含む罠カードも1種登場。
コチラも『Gate Guardian of Thunder and Wind』でサーチ可能です。
Prey of the Jirai Gumo
テキスト
Prey of the Jirai Gumo
永続罠
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードは発動後、通常モンスター(昆虫族・地・星5・攻2100/守100)となり、正面の自分のメインモンスターゾーンに特殊召喚する。このカードは罠カードとしても扱う。その後、このカードと同じ縦列の相手フィールドのモンスター1体を選んで破壊できる。
(2):墓地のこのカードを除外して発動できる。デッキのモンスター及び除外されている自分のモンスターの中から、「雷魔神-サンガ」「風魔神-ヒューガ」「水魔神-スーガ」のいずれか1体を選んで手札に加える。
性能
効果は(昆虫族/地属性/星5/ATK2100/DEF100)の通常モンスターとなって正面に特殊召喚され、その後に正面の相手モンスターを破壊するというもの。
更に墓地効果でデッキ・除外の「三魔神」を手札に加えられます。
墓地効果はやはり『Double Attack! Wind and Thunder!!』と完全に同一。
ただ、罠カードなのでこのカードだけフリーチェーンですね。
期待していた『地雷蜘蛛』の罠モンスター版が登場しました!!
めちゃくちゃ嬉しい!!
もう昆虫族の罠モンスターってだけで嬉しい……。
戦闘破壊ではなく効果破壊になってこそいるものの、(1)の効果でほぼ完全に原作再現できていますね。
どれも本当に素晴らしいリメイクだ……。
墓地効果も考慮するとやはり「三魔神」デッキで使用するのが1番真価を発揮しそうです。
自身がEXモンスターゾーンの片方を使用しておき、もう片方のEXモンスターゾーンの正面にセットしておいてリンクモンスター辺りを狙い撃ちするのが良いですかね?
やや破壊対象を選びづらいですが、昆虫族には貴重な除去効果になり得るのもありがたい……。
攻撃力も罠モンスターとしては高いですね。
というか現時点(2023/3/14)で最高値です。
一応、罠カードとしても扱うので効果破壊を受け易い点は留意しておきたいですね。
特殊召喚後は「魔法 & 罠ゾーンのカードを破壊する」効果こそ受けませんが「罠カードを破壊する」効果は普通に受けます。
前者より後者の除去の方が断然多いので、無視できない点ですね。
まあ、「三魔神」デッキでしたら除去を受けても墓地効果に繋げられる可能性が高いので、そこまで大きな弱点でもないです。
個人的に少し惜しいのは、「蟲惑魔」と相性の良い通常罠カードではない点ですね。
この効果なら通常罠カードでも問題なかったと思いますし。
総評
「三幻神」や「絵札の三銃士」、「XYZ」もそうでしたが、近年は海外で3体セットのモンスターが強化される傾向にありますね。(「三幻神」に関しては公開のみ海外が先。)
日本のOCGでも3年前に「三幻魔」が強化されていますし。
こういう(特に初期の)アニメ・原作のカードが高い再現性でリメイクされるのは嬉しい限りです。
もっとやって欲しい……。
『グレート・モス』や『インセクト女王』も、もっと原作再現度の高いリメイクして欲しいですね~。
『究極完全態グレート・モス』のリメイクならレギュラーパックのパッケージ取っても良いレベルだと思いますし。
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後、今年か来年かの「ANIMATION CHRONICLE」でGX再登場時の迷宮兄弟が使用した『闇の守護神-ダーク・ガーディアン』や『ダーク・エレメント』、『ディフェンス・ウォール』も来そうですね。どれも魔改造必須ですが……。
「絵札の三銃士」と同じタイミングで連動なら来年の「ANIMATION CHRONICLE 2024」になりそうかな?
コチラも待ち遠しい……。
最後に
『ダンジョン・ワーム』もリメイクを!!
アニメでの展開になぞらえた『覚醒する(した?)ダンジョン・ワーム』みたいなカード名で!!
実用的な昆虫族がテーマ内にいるだけでデッキ組むモチベ上がりますよね!!
私だけか!?
なんか忘れている気がする……。

「カモーン!ダンジョン・ワーム!!」
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